卒業
移植の翌日には、残りの双実胚が変性を起こしてしまい、
結局、私達の受精卵で使えたのはお腹に入った1個だけだった。
受精卵が残っていれば、失敗の際は採卵せずにすぐ移植が
出来るし、今回成功したらしたで、凍結保存しておけば
次の機会に兄弟として移植が出来るのだが、残り受精卵が
ゼロ、って事はつまり失敗は完全な振り出しを意味するのです。
ああ、なんとか、頑張って欲しい卵ちゃん。
移植から5日後、血液中のhcgを測定した。
それが妊娠に繋がるかどうかは約束できないが、とりあえず
着床していればhcgが増加しているはず、と言う検査。
通常妊娠検査は生理予定日から二週間後くらいに
自宅で尿検査出来るのは皆さんご承知の通りだが、
血液だったら移植後5日(普通の状態だと排卵後10日目か?)
にダメっぽいねって事としてはわかっちゃう。
すごい時代になったねー
で、着床反応はありました!!
俄然やる気が出たところで、母ちゃんはこの日から10日間、
欠かさずホルモン注射に通い、尿からも血液からもちゃんと
陽性反応を得られるよう努力するのだ。
長い長~い10日間・・・。
どろりとした液の筋肉注射は痛い。
打てる所は全部使って打っていかないと10日体が持たない。
おいおい、もう打つ場所ねえぞ~と言う頃やっと判定日だ。
お陰様で・・・無事、陽性反応が出たのでした(T-T
ここから先は、普通の妊婦さんと同じリスクがスタート。
普通に性交して受精した卵同様、やはり育っていけない卵は
流産となる。それが自然の摂理であれば留める方法はない。
ヒヤヒヤしながら毎週検診に通う。
そして心拍確認出来るかも?の6週検診で先生が
「・・・あれ?あれ?」と。
いやいやいや!なになになに?どうしたの~???と
肝を冷やして逃げ出しそうになった診察台で耳にした言葉。
「双子のようです」
先生も笑いながら驚いていらした。
わざわさ多胎にならないように1個だけ移植したのにねー!と。
「NICUのある大きい病院に行って下さい」と
同時に卒業を言い渡される。
双子?
卒業?
15週くらいまで病院で面倒見てもらえると思っていたので
いろんな事が寝耳に水のまま、先生によくお礼も言えず
病院を後にしたのでした・・・・。
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指定して読んで頂くと判り易いかも。