双子ってなんだ?その2
双子は卵性だけでなく妊娠にもタイプがある。
母はまず自分の妊娠タイプを知ることからスタートだ。
一絨毛膜性一羊膜
一絨毛膜性二羊膜
二絨毛膜性二羊膜(癒合胎盤)
二絨毛膜性二羊膜(胎盤2つ)
http://baby.goo.ne.jp/member/ninshin/shinpai_baby/4/01.html
ざっとこんな風に分類されるのですが、
なんのこっちゃ?でしょ。
ようは胎嚢(赤ちゃんのお部屋)と胎盤の数です。
一卵性は分割時期によってどのタイプにも分かれるんだけど
二卵性はみんな二絨毛膜性二羊膜。
一番上の一絨毛膜性二羊膜なんて全体の0.6%しかいない。
とってもケアが大変なタイプです。
ひとつのお部屋に二人が何の仕切りもなく存在し、
ひとつしかない胎盤から栄養や酸素が運ばれる。
うちは次に大変な、一絨毛膜性二羊膜双胎。
ひとつのお部屋に二人が存在してるが、薄いカーテンがあり
二人は仕切られているのだ。このカーテンを羊膜と言う。
羊膜はとても丈夫で伸縮自在。
相手に触れることも出来るんだって。
(なんと二羊膜だった子達は、お腹から出てもカーテン越しに
遊ぶのが好きだとか!)
このカーテンが一枚あるお陰で、へその緒を絡めあったりせず、
殴り合い、蹴り合いも衝撃が薄れるのだ。
それでも、0.6%しかいない大変な一羊膜と同様に、ひとつの胎盤
を共有する事から起きる難問は避けられない。
栄養も酸素もつねに取り合いになってしまうし、片方が死んで
しまった場合も、凝固した血液がもう一人にも回ってしまって
大変危険なのだ。
双胎間輸血症候群と言う病気はつきもの。
共有する胎盤内の血管が一部吻合してしまった場合に起きるが、
血液が一人の赤ちゃんからもう一人へ、一方的に流れてしまう
ので、片方が大きくなり多血、もう片方が小さく貧血となる。
大きい方がまだましな気がするけど、実は多血の方が心臓が
追いつかず危険な状態に陥りやすい。
丁寧に胎児の大きさを計って、常に双胎の大きさに差がないか
を観察するが、もし、まだ赤ちゃんを外に出せない時期に、
この病気が発見されてしまったら、お腹に赤ちゃんを入れたまま
手術か、諦めねばならない。
うちはもう早くからこの危険性を指摘されてしまい、
私は一般産科から合併症外来に回されてしまった(;;
二卵性だと胎盤が融合してる場合もあるにせよ
みんな二絨毛膜性二羊膜(マイルーム・マイ胎盤)なので
こんな心配はない!親孝行~
3組に1組しか出産に辿り着けない、と言われる双生児誕生には
こんな実態があるんですわな。
受精から出産まで、道のりは長いんだ~。
いやぁ、よくここまで来られたものです。
もはや26週に入ったので、超低体重児だったらなんとかなる
時期になりました。ありがとう息子達。