小事争論 こじ

アジア服・南国よろず屋ままかのボス。まだときどきちゃぶ台をひっくり返したりするけどだいぶ穏かになりました。

買っておいた方がいい。

ずっとラベンダーの色を作ってるんですけど、まんまと失敗して2色の新しい色が出来ました。

それがとても美しくて「ちがーーーーう!」と言いながら、どうやって撮影しようかワクワクする私がいます。本当にパシュミナのダイヤモンド織りは不思議で、あの柄の形状が細かいツヤを生んで、動かす度に違う色が見えるんです。だから箱から出して「ちがーーーーう!」と思った色も、夜のうちにハンガーに広げてかけておくと、明け方の光でふんわりラベンダーに見えるんですよ。パシュミナ部が「ラベンダーですよ!プンプン」って言ってたのもうなずける。束ねたらモーブに見え、暗い場所ではバイオレット、日中風に吹かれているとライラックにも見える。だもんで、振り回されずしっかりイメージをして現地に最適な色番号を伝えようとするんですが、色見本の何百通りものラベンダーを見れば見る程(アンミカが白って200色あんねんって言うし)、私の脳のあさーい所にいるラベンダーが遠ざかっていきます。でもこの儚げでいて、多くの人の肌に優しくフィットする色は私にたくさんの学びを与えてくれました。おかげで私は以前よりずっと謙虚にパシュミナと向き合っています。

 

華やかなラベンダーモーブ

 

 

さて、そんなパシュミナですがいきなりですが、

売り手の常套句としてではなく、買っておいた方がいい!

そう思っています。

本当にびっくりするほど素晴らしいクオリティです。手織りなので見落とした引っ掛けみたいなのが見つかる事もあるし、色むらもあります。日本的な価値基準からするとそれは不良品にあたるのかも知れませんが、私が言っているのはそう言う世界線でないクオリティ。パシュンの油脂を落とさずに繊細な糸を作り、織りあげ、あの素晴らしい色に染め上げる。その工程のダイナミックさを私は愛してやみません。パシュミナのいちファンとして、もう本当に素晴らしいから今のお値段のうちに買っておいた方が良いよ、と言うのがひとつ。※色ムラ等、手染め手織りにはあってもおかしくないと言う意味でありますって言ってるけどないに等しいくらいよく出来ていて、ないと言いたいけど敢えてあるって言っております。

 

あとね、長らくいろんな国で買い付けをしてきた者としての勘ですけどね。

どの国においても伝統技術の継承が大きな課題であること。

良質な天然素材を確保し続けることの難しさ。

信頼できる人達との持続可能な利益確保の厳しさ。

これ何十年もひしひしと感じてきました。

天然素材や獣毛の供給は永遠にあるものじゃありません。ネパールと言う土地柄もあって、パシュンを扱う人達は容易に都市生活を望まないかも知れないけど、彼らと関わる人達は減っていくであろうことは想像できます。毎度言ってますけど、便利で永遠に使えそうな安い化繊のそっくりさんが大量に出回って満足する消費社会の中で、うまみのない本物がストイックに生き残っていくのは本当に難しいんですよ。まぁイヤな想像ですけど、遠くない未来に「糸が手に入らない」という現実が訪れるかも知れない。職人たちがみんな別の職を求めて去るかも知れない。でもね、今この瞬間に誰かの手元にパシュミナが旅立っていく姿を見ると、そこにパシュンちゃんが生きた証を見るというか、少なくともその人の手元に確かに渡ったよ、その人んちにはずっとあるんだなって事に奇跡を感じるんですよね。次世代は分からないけど、今ここにあって確実に感じられるこの滑らかな感触、手触りの尊さを皆さんと分かち合いたいよねって思うんですよ。

 

我がパシュミナ部、実はけっこうなインテリです。ちゃんと大学まで出て学んだ人たちが、これからのネパールと伝統工芸についてずっと真剣に考えてきて、もうまじ儲からなくていいから本物の良さが広まって欲しいと願っています。日本には清く貧しくと言う言葉がありますがネパール人にも似たような概念があって、彼らもお金お金と欲張るのは恥ずかしいことだよ、どうせなら私利私欲の為でなく誰かの助けになるような働き方をしたいんだよと言います。慎重で実直で情が厚いんです。そんな彼らを私は心から尊敬していますが、でもだからこそ、そういうリーダーこそがパワーを持って欲しい。そしてより多くの職人さんたちを食べさせていって欲しい。しっかりビッグになって欲しいんだぜ、と思っています。だってそれしか伝統工芸が生き残るすべないもん。ネパール人、柔らかい物腰からは想像できないけど実はプライドが高くて気が強い民族です。ネパールペースでのんびりと思っていたけど、思いのほか仕事が早くてかつ毎回かなりの緊張感を伴って箱が届きます。開けてみてもピシーっとしてる。まぁしょせんままかごときの発注数ですから、製作自体は余裕でしょうけど、なんていうか梱包からもやる気が見て取れる。エンドユーザーが日本人って緊張するんですよ。

 

たくさんの人たちに「本当にこの値段でいいんですか?」って言ってもらっているけど、今、私は欲しい色を2枚3枚買ったり、プレミアムと併せ買ったり、リピートしたり、プレゼントとして買ったりを心から楽しんで欲しい。惜しまず買って使ってをぜひ繰り返して欲しいと思っています。宝物はしまっちゃダメ。使って使って!私もパシュミナ部もその中で経験値を上げていって、いずれは「ま、そうだよね」ってくらいの値段にしたい。そして職人さんたちのお給金を増やせるくらいに貢献できたらいいなぁと思っています。欲張らずでも、継続可能な利益確保を夢見て。

 

と、言う事で

もし悩んでいたら、買っといた方が良いです!w

 

 

 

パシュミナ近況報告と今後の工程について

 

 

100%の最高級パシュミナを共同購入ならおよそ1万円で購入できる、詐欺みたいな企画。お楽しみいただけてますでしょうか。心配ですよね。大丈夫まだお金もらってないじゃん!うふふ・・・チガーウ

 

近況報告と併せまして、全体の工程や目指すものについてお話をしたいと思います。

 

まず、12月のお祭りを終え職人たちが帰ってきました。さぁ色を染めよう!と思ったら、すごい返事がきました。お祭りの前に染める前段階の織布を全部消化して、きれいさっぱり新年を迎えたそうです。つまり・・・糸を作る所から始めます(´;ω;`)ウゥゥ!

 

南インドなんかは朝オーダーしたものが夜出てくるなんて冗談を聞いたことがありますが、それを思い出しました。材料を買いに出かけて、下処理なんかを丁寧にして。だから魚なんかも新鮮で美味しいんですって。ほんとー?それに付き合う方は食べたい時間よりだいぶ前にリクエストをして違うもの食べて待ってましょうと。時間軸の違う世界あるあるからすると、あながち冗談でもなく・・・私は今皆様に同じ心構えをお願いしなければなりません。

 

まずパシュミナの繊細な冬の喉や腹の毛を整経します。warpingと言いますが、弱い毛を切れないように整えるとっても大事な作業です。うちなんか量が少ないんだから他所より先にやるとか、この工程だけ増員するとかってできないんかね・・・と思ったら「ここだけは急がせないでください」とぴしゃり。柔らかく切毛なく滑らかで丈夫なパシュミナを作るにあたり肝心要な所です。なんとままかのささやかなオーダーだけで通常3週間かかります。その後機織りですね。まずはベースになる白い布を織ります。そして色染め。無着色プレミアムは別の機織り機です。

 

正直いくらゆっくり待つ会っつたって、待たせすぎやろって思いましたが、30分も話せばその説得力に打ち負かされます。私もすっかりネパール派です。

 

せっかくの機会ですから、いい物を作りたいです。みなさんにも本物を知って欲しいです!私達、東京からしたら百年くらい遅いですよね。分かっているけど、本物を作るのって本当に時間が必要なんですよと、パシュミナ部は言います。

 

安くて大量にそこそこの物を作る技術は、私達の生活をそこそこ豊かにしてくれました。イタリアに行った時、ねぇそういうシャツ高すぎるんだけど安く買うならどこに行けばいいの?って聞いたら中国人の卸問屋へ行くといいよ。made in Italyって書いてる。えーって思うけど俺たちは中国人なしに生活できない。安いもんって大笑いしてました。世界中がそう思ってたと思います。そして今や中国どうのこうのを超越してあらゆる物が安さ早さが最優先になった。そつないファストファッションが生活の真ん中にある。いつでも同じサイズの物が同じ価格でどこからでもアクセスできるのはとても便利ですよね。私だって買ってますよ。この消費スタイルはなるべくしてなったのだろうと思います。すっかりこのスピード感に慣れました。

 

同時に、偽物とか本物とかももどっちでもいい感じになってきてると思う。猛威を振るう偽カシミヤ(パシュミナよりメジャーなのでターゲットになりやすい)はそこそこ手触りのいいポリ混のウールなんかを使っていて、高い物のフリをして安く売られる。でも高い物のフリするってことはまだ本物に価値があるんでしょうが、消費する側が本物を知らないならそれもどうとでもなりますね。本物を見たことない人が大多数になると、物をみる目はついぞ養われない。アクリルだと知っているしワンシーズンで終わりだとも知ってるけど色が好きだったのでとりあえず。ってのと、先日1000円でカシミヤを買いました。びっくり価格だけど本物なのでプレゼントにもいいですね!というはだいぶ話が違います。ちょっと待ってよです。そんなわけないやーんwww

 

時間がかかる

同じ大きさの物はできない

同じ色の物はできない

たくさんできない

 

これがどれだけ尊いことか、パシュミナを知れば知るほど分かってきます。私は、お待たせして本当に申し訳なく、思わない事にしました。

 

ネパール人は優しいけど頑固で面白いことしかしません。ここの社長はパシュミナを触って30年。信用できる人としか取引しません。よくできてる偽物と比べられたりなんかもううんざりなんです。偽カシミヤが猛威を奮って、本物のパシュミナもろとも存亡の危機。私はやっぱり私達の100%を触ってもらいたい。ちゃんと喉から腹の毛の糸で作られたあのぬめりのあるものを。本物の滑らかな肌触りはあなたの1日の始まりをグッともちあげてくれると思います。職人さん達にコンスタンスに仕事を、でも数を欲張らず良いものを、私達を信用してくれる皆さんだからこそ、背伸びしない価格で毎日使ってもらえるようにしたい。今年はこれを定着させたいです2025。

 

「それでは明日からwarping始めますよ。ここからは戻れないですよ。よろしくお願いします」と製作にGoが入りました!ままかがまずデポジットを払います。材料費はもちろんですが職人さん達に先に少しでもお金を払って安心して仕事してもらいます。

 

「なんとか少しでも早くなる工夫はないの?」と言った私の口から

「どうぞ丁寧にいい物を作ってください」と出ました。

「冬のうちにできるといいなと言わないけど思ってますけど」とも言ったけど

 

色もこれから作るんでね、この工房の発色は本当に素晴らしいので楽しみです。

同じ物が出来ない事も、大きさが違う事も、納期が遅い事もどれも本物だからこそ。楽しんで待ちたいと思います。

 

ままかのお客さんたちはそう言うアジア耐性めっちゃあるのでめっちゃ信頼www!

皆さま!引き続きお楽しみに~

 

※ほんとは遅くなって申し訳ないと思っています!

全力で丁寧に早くやります!

はじめてのバンコク・講習会

略して、はじバン!! (言いづらい!!

 

はじめてバンコクに来たけれど、まず何をしたらいいのかわからない・・・

or 来てからだいぶ経っちゃって、今更誰にも聞けやしない・・・

と、ひとりで困っていませんか?


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日本のテレビもみられるし持ち込んだ家電も見慣れたもので、じっとしてさえいれば1日が終わる。まるで日本にいるみたいなのに、でもここは外国。私を知ってる人は誰もいない。バンコクはこのパラレル感が独特ですよね。それって妙に焦るし、なんだかポツっと取り残されたような気持になります。

 

そんなあなたにいろはのい。

バンコクには日本にない便利なサービスがいっぱい。うまく使えるようになったら、うんと楽に暮らすことが出来ます。とにかくバンコクは足が豊富。最初は戸惑うかも知れませんが、乗り方が分かればすぐに自分のやり方でどこへでも行けるようになります。それからミルクに野菜にランチにおやつ。欲しい物はなんでも届きますよ!まずは必要なアプリをスマホにインストールしましょう!優秀な情報サイトを利用しましょう。バンコクのベテラン達が当たり前にやってる不思議な習慣などもちょろっと教えちゃいます。私が皆さんにシェアしたいと思っているあれこれは、けして難しいものではありません。本当に初歩のことですが、それを突破口に世界を広げて下さればよいかなと思います。

 

「楽して暮らす、ゆるく繋がる」

とにかく楽することを覚えてしまったが吉!

ほどよく気持ちのいい繋がりは幸!

これがこの講習会の目的です。

 

慣れない外国暮らし

毎日暑くてしかたない

もう生きてるだけで充分なんやで・・・

私は皆さんに、サボりにサボってマイペンライを堪能して頂きたいと思っています。

 

それから、せっかくだからちょっと誰かとランチでも行けたらいいですよね。帯同家族、留学母子、現地採用、いろんな境遇の人がいるけど今までだったら出逢うはずもなかった人と出逢えるのもまた外国暮らしの面白さ。タイという語りつくせぬネタの宝庫を分かち合いながら、いつのまにかかけがえのないお友達になることだって珍しくありません。

 

 

ご予約下さい🫶参加費は無料です。

5月27日

場所 Decor Craft Studio

https://maps.app.goo.gl/zodUNXUZLSm9axox6

https://www.facebook.com/decorcraftstudio?mibextid=ZbWKwL

 

お時間を選ぶ↓

A     9:15~10:00

B 10:15~11:00

C 11:15~12:00

ご希望の時間にお名前を添えて、ままかの公式LINEにお送りください。

https://lin.ee/9GULg0Q
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この日は1階で物々交換会Xチェンジが開催中です。

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「あなたにとって不要なもの、それは誰かにとって必要なものかもしれません」でお馴染みのXチェンジと同時開催でやりますよ。当日は使わなくなったけど、まだまだキレイで使えるオモチャや家電、着浅の服などを持ってくるとそこにある物と交換できます。マックス5点までOK。

 

なんと交流会もある!!

わたくしこの日はこの講習会で3クールしゃべり倒しましてその後、1階で開催されます交流会にも参加しまたしゃべりますよ!こちらは予約なしなので、講習会的なものが苦手な方は、Xチェンジ来たふりして紛れ込んでください。おやつ持参大歓迎。みんなでたわいもない話でわちゃわちゃしましょう!

 

まぁとにかく来てくれたら、なんだか力が抜けると思います。

肩肘張らずにタイ・バンコクと仲良くなってください!

 

「はじめてのバンコク」は南国よろず屋ままかのbossわたくしあつこさんが担当します。

どんとこい

 

 

 

リス族のiPadケースのケースを作りました。

LISU people's iPad cover

 

サイトの商品紹介ページとお話はダブりますが、ちゃんとここにも書いておこうと思って。

iideeiiさんがNHK岡山の取材で、タイの田舎の貧困の在り様を目の当たりにしてより続けて来られたフェアトレードついてのお話しをされており、私も生産者と関わる中でずっと同じことを感じてきましたから、うんうんと首折れながら聞いていました。ままかは長い事冬物はネパールで製作していました。ほとんどがままかより規模の大きい会社でしたが、街で小物などを気まぐれに発注するとたかだかままか程度のお店であっても、いつの間にか彼らの家計のカギを握ってしまう事も少なくありませんでした。わずかな数でも家族総出で臨んでくれたり。焦ります。でもその土地に足を踏み入れたら「知らねえわ」とは言えないのです。末永く淡々と共に歩むことが何よりも大切です。誰かと何かを作り出そうと思ったら、いつも自分がフェアであるかどうか問い続けなければなりません。

 

今回お届けするiPadケースごと入れられるソフトケースは(ケースのケースだ)チェンマイの少数民族の技術や文化を保存する団体との共同製作です。

20数年前まではどこで何を買っても日本とタイとの経済格差で「あなたにもいい値段、私にもいい値段」が成立しました。今は材料も縫製もタイの右肩上がりの急成長で、昔と同じ値段で販売することが本当に厳しいです。少数民族の商品も同じ様に値上がりしています。しかしその部分においては、私は遅すぎるとすら思っているのです。

 

商品紹介ページより-----------------------------


本物だからいい値段します!
製作にだいぶかかりましてね・・・
うちの利益を乗せる隙間がなかったのでw
この度の利益はほぼほぼ団体へ!
そう言う事もあるさ。

ままかを20年やってるその最中でも歴然と変化がありました。彼らの布類がヨーロッパで注目されたり、日本に留まらないアジア雑貨ブームが広がる中、長く保存されていた貴重な布もバイヤーから安く買い叩かれ、なんでも現金になりました。古布がなくなれば化繊やケミカル染料を使って大量生産。そのうち器用なコピーが出回ります。
いま市場でよく目にする華やかなミシン刺繍やプリントは彼らの物ではありません。でもすっかりそれは土産物として定着しています。安くてかわいいなら売れていくし、それはそれでいいのかも知れません。でも、それらが少数民族の物ではない事は知られて欲しい。そして「本物」として彼らの生活や文化はもっと尊重され、技術はもっとずっと評価されるべきだろうと思います。とにかく今は技術の温存と後世への継承が関わる者の使命です。

ままかがスタートしてすぐに少数民族の商品はコットンが化繊になり、草木染がケミになりました。生産者は食べていくためにその足を止めることは出来ません。買い手がマインドを変える事です。「こういうのじゃなくてもっと品質のいい物が欲しいんだ」と口に出して求め、認めたものを適正な価格で買うこと。シンプルだけど大事なこと。

近い将来、ままかではもう無理なくらい良質な素材で昔ながらの技術で、新しい物が産まれてきます。そういう時代が訪れることを祈って。
微力ながら一緒に製作させて頂きました。嬉しかったです。

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少数民族の物はかわいいのにプチプラ!

でも皆がそう思っている物は似ていなる物。

そのプチなプライスすらも少数民族の手に渡っていない。

 

ままかは創業して間もなく、ベトナムの北部のサパやバックハーまで赤ザオ族、黒モン族、花モン族に会いに、本物の藍染や刺繍を求めて行っていました。持ってる物なんでも現金化したくて、私の前に長い長い列ができます。大急ぎで目利きをしながら、どんどん買っていく。ボロボロでも部分的に凄い刺繍がある物はけっこういい値をつけました。評判を聞いたのか朝からホテルの周りは黒モン族の皆さんでギュウギュウです。

彼らに芸術をやっている気などサラサラありません。

だけど買いに来ているヨーロッパのバイヤーなどは、これを芸術品として美しいフレームに入れて展示会に並べます。30円で買った10cm角の布に3万円とかって値を付けて売ります。それが悪いってんじゃないんです。本当にきれいに整えられているし、古刺繍ファンは喜んで買われていくのですから。

だけど彼らの手にそれだけの価値があることを誰も彼らには教えなかった。

ままかだって同じ事。買取価格だけは気を付けていたけどやはり彼らが今持っている物を引っ張り出すことしか出来ていませんでした。ホーチミンの街に溢れるチャム族のスカーフを市場のおばちゃんが「色落ちが少なくなって柔らかくなったよ」って言った時、慌てて生地を揉んでみたらそれは明らかにアクリルでケミカル染めでした。「早く買わないとコットンのチャムスカーフはもう市場に出ないよ」先輩ショップが教えてくれたのはそのずっと後です。もうどこの市場の物も化繊でした。カンボジアにゴールデンシルクを買いに行った時も、もううかうかしていられない予感がしました。なるべく安く買いたいけど、いい物に関しては少し高くても信頼できる所で買わない事には、もう本物です!と言い切れなくなってきていました。そうやって安くてかわいい!に押し出されるように本物が居場所をなくしていったことを、どうか皆様少し心の中に留めておいてください。

 

もう古布や古刺繍を見つけるのは難しい時代になりましたが、これからの彼らは技術を高く評価してくれる場所で、すてきな物を生み出していってくれたらいいなと思います。ままかもポップアップの時には、NGO団体製作の「本物」をお持ちします。

 

えー、リス族のiPadケースもね、よく出来ましたー。

12月末のイベントに間に合わせて発注したのに完成したのは今年3月末!!

できたよーって荷物が届くたんびに全然iPadが入らなくて大変でしたけど、ここにあるやつは全部大丈夫ですwwwww

 

ではまた!

 

LISU people's iPad cover

 

 

 

 

 

 

 

続・彼女と彼と彼らについて

さっき、勢いでTwitterに書いて、よそ見してる間になくなってたから、もういいやと思って1時間後に見たらポストされていた!引っ込みがつかない・・・

 

彼らについてちょっと前に書いた記事↓

たくさん読んでいただいて、温かい感想と応援もたくさん頂きました。

mamakaboss.hatenablog.com

今でも彼らは仲良しだし、楽しそうではあるけれど、最近彼Uの様子が少し変わってきて、正直残念でさみしく思っていた。私の思い通りでないから薄らムカつくのであればさほど問題ではない。さりげなく彼の様子に変わりないかと娘に問えば「別に?」というけれど、あなたがひとりで過ごす時間が増えていることや、双子の兄ひょうもなんだか彼らしくない発言を耳にしていて「ちょっと最近あんまりいい奴らと付き合ってないんだよな」と、遠くから見守っていた矢先ですよ。

 

 

※補足すると、これは我が家のお風呂のことです。なぜか誰でも好きな時にシャワーするんですが、お泊りとかお出かけ前にもなぜか皆うちでシャワーしてから出掛ける変な習慣があるのです。※君たちとはここにいる若者すべて

 

ちょっと待て自分と。

なぜ、うろたえているのか、傷ついているのか、腹が立つのか整理をしようと。

 

一番大きな気持ちは、なんだかすごく「損なわれた」感じがするね。別にここに集まる子らが天使なわけじゃないからいろいろやらかすだろうけど(屋根に足跡があったりする)それなりに自分たちでなんとかすると思っていたことだし、遠巻きながら私も場所と時間を共有する仲間の一部だと思っていたからね。いろんなカップルがそういうことを自然にしたって別に良くない?という価値観を友達同士で共有しつつ「私には言わない方がいい」ことだと分かっていても都合がいいから我が家を使っているのだということなら、クソなめんなよという気持ちでいっぱい。どいつもこいつも腹が立つ。

更に整理

「それの何が悪いのだ」、という問いに応えられるのかということ。

「親のすねをかじる身で」「責任も取れないのに」私にそういう発想は欠片もない。彼Uと付き合ってもいいと言った時に、それは私が引き受けるつもりでいたから。

子どもがセクシャルなことをして何がいけないのか、暗い部屋に籠って値付けをしながら(ひどいデザインを明日ご覧ください)私も分からないけど、私がそれをどうでもいいと思っていないということだな。私は不快だし、不快以上になにか不安だという気持ちはどこからくるかな・・・とこんこんと考えていた。ああ、それは子どもだからだなって一周したわけです。

それから、一緒に風呂に入ろうと入らなかろうとそれ自体が問題というよりも(問題だけど)彼が娘のことをどう思ってそうしているのか、が問題だよな。彼女がまだ子どもだということもセンシティブな人だということも百も承知で付き合いだしたんだろうに。それとも分かってなかったわけ?と、疑心暗鬼になってくる。最愛の人として彼女を尊重しない人のことを、私もけして尊重しない。それに尽きる。

キー!!

ってならずに話せそうなので

ひょうちゃん、モカと彼Uを呼んでちょうだい、と言った。モカとUを呼べと言う指令にお友達の方が困り顔で集まってくるwww 遅れてきて事情を知らないAli(イラン人)が、オーマミーごめんなさい、僕が今日遅れて来たせいでみんなに迷惑をかけたね・・・と謝ってきて面白いwww

私病院の診察も、学校の先生と話すのもへっぽこの英語で全然平気ですけど、ティーンエイジャーと話す時はものすごく言葉を選んでいるので、珠玉の日本語を英語に訳してもらいます。ひょうちゃんは最近の私の不安も知っているので最適です。

 

私は君たちが私の見えない所で何をしていても、君達は賢い人たちだからと信頼して放ったらかしています。私ならちょろいと思ってここでセクシャルな問題を起こすのであれば心外です。私はあなた達といい関係を築いてきたと思っているから、それが損なわれる気がするのです。モカとUが一緒にお風呂に入っているというのは・・・とここで「いやそんなことないよ!あれは冗談だったんだよ!」とモカが言った。ので、私の留飲はみるみる下がる(弱いwww)だったらよかったけど、他のカップルもよく分かっててください。まずひとつに、モカはまだ子どもです。なんでもみんなと同じ様にしたがるけれど、身体もまだ子どもです。Uはもちろん周囲も一番年下の彼女に心遣いを忘れないようにしてください。みんなも自分の2年前を思い出して。すごく子どもだったと思うでしょう?私から見たらあなた達もまだ子どもです。でUね。最近、モカとの関係に変化があったなと私は思っています。モカは淋しそうだし、私も少し距離を感じます。今日だって、どうしてモカが参加できないのにお泊り会をプランしてるの?もし君に他にも楽しい事がたくさんあるなら、モカと付き合うのはまだ早いのではないかな。

そしたら彼Uは胸に手をあてて「僕の心の深い深いところでモカが1番。ほんとうに。お泊りの計画だっていつも一番にモカを招待してる。だけど僕には友達もいっぱいいるから、彼らも大事にしたい。そこは尊重して下さい」と言った。

私が話すと「よーーー おーーーー」とどよめく若者たち

Uが話すと「おーーーーーーー」とどよめく若者たち

話の間中、ぐるぐる回ってにやにやしているモカ(その通り!と思ってる

「わかりました。とにかく【モカファースト!】で!わかったか!!」

というと手の向きは反対だけど心臓を捧げていました。

 

で、またカップルの皆さん、話は戻りますけど、セクシャルなことだけじゃなくこれは誰にも言えないなっていうことをするのに便利だからとここに集まらないで下さい。それを知った時、私の何かが損なわれるでしょう。もう誰にも来て欲しくない。それはひとつの関係が失われるということです。

わかった?

みんな真剣にウンウンって言って、行ってきます!!って出掛けて行きました。

なぜかひどく感銘を受けたようなAliが一回出て行ったのにまた戻ってきて、

マミー!おやすみなさい!マミー!と手を振っていました。

 

ということで、スッキリしました。

こういう気持ちを長く心にとどめてしまうと、嫌わなくていい人を嫌いになり、疑わなくていい人を疑い、全部監視しては悲観するようになってしまう。私は脆弱なのでそんな重い物心に持って歩けない。ので現行犯で言いました。

 

話の〆にUが「That's all?」って言ったのがまだムカついてるけど、あぁこれがオンマがカチンとくるやつだなと思って、ジャッジしないでおいてやりますw

 

 

 

 






 

 

 

 

私のHero ソミーのこと。

ひとつの死が誰にとってもその大きさや距離や、在り方が違うように、例え家族であっても、友達であっても抱くものが違うのは当たり前だ。ただ、自分にとってそれが非常に近く悲しいと、身近な人には同じ様に悲しんで欲しいと思ってしまう。だけどうっかりドラマチックに話してしまったら悲しみが汚れてしまう。私は私の悲しみを誰にも渡さなくてよいのだ。と、ひと味違った死生観と達観をもつタイの人からまた教わった。私は誰かが大切な人を失ったその時にその人の求める様に寄り添えただろうかと省みている。駆けつけてちょっといい事言ってやろうなんて、出しゃばったことはなかっただろうか。死に絡まった人たちの心情を改めて慮っている。

 

チラシを貼ってもらうために警備員の所へ行ったら「4.5日前に黄色い猫が死んだって聞いたよ」と。その場にいた私と子ども達6人くらいが凍りついた。だからだと思うけど「でもちょっと日にちが違うかも」って話を濁してくれた警備のおじさん。気を取り直して村の事務所に行って村民LINEに画像流して貰ったり、動物病院へ行ったりしたけど、やっぱりさっきの発言が気になってしょうがない。黄色い猫ってこの辺にはあまりいないのだ。凛とタイ人のベルちゃんがもう一度警備員に詳しい話聞いてそのまま現場に行ってみると言うので、我々は二手に分かれた。

最後に黄色い猫を見たその人は「君が飼い主なの?」と真っ直ぐに凛を見て尋ねて、凛がハイって言うとあぁそうなんだって「多分ほとんどこの子だと思うよ」とチラシの写真を見て言ったのだそう。通訳をしてくれたベルがその言葉を最初に受け取って、それを凛に伝える時の事を思うと本当に申し訳ないしありがたいしで苦しくなる。凛もよく受け止めた。最初に発見された時は大きな木の根に横たわっていて、でも次には道を隔てたすぐ向かいの大きな御屋敷の垣根に動かされていたらしい。そこのメーバーンさんが気づいてくれて周りの人と共に片付けてくれたのだろう。聞き込みに行ったのが子どもだけだったからか身体に損傷があったかどうかは伝えられず、ただもう息絶えていたよと。

恐らくは交通事故で、轢いた人が木の根に置いて行ったのかも知れない。その後移動させられたことについては想像が及ばないけど、ただどちらも穏やかな場所でなにか死への悼みが感じられた。動かせたという事は損傷は大きくなかったのかも知れないとか、心臓発作とかなにか急病だったのではないかとか、あの大雨にあたっていないだろうかとか、ずっと考えてしまう。ただ、その場所は我が家からほんの2ソイしか離れておらず彼のお散歩コースだった。彼は迷子ではなかった。遠くに行ってしまって困っていたらどうしようと思っていたからそれは少しホッとしたし「おりが道に迷うわけないやんけ!」ってソムが言ってる気がした。ただおっちょこちょいだぞほんとに。

いや、外飼してた私が全部悪い。何を言っても言い訳だけど、私も外を知らない子だったら室内飼いをしてたよ。ソムは男の子だし懐いてるけどまたどこかへふいっと旅に出るんじゃないかなって来た当初は思ってたんだ。意外と長くなりそうなので去勢して出入り自由にしたというのが始まり。うちの子になって3年半(たったの3年半だったのか!!)引き続き縄張りパトロールに精を出していた。人類と散歩したり、たまに縄張りを案内してくれる時にみせるキラキラした顔が可愛くてしょうがなかった。そう言えばここのところ夜のパトロールが忙しそうだった。朝帰りが増えて、名前を呼んでも近くにいないことが多かった。

ソムの最後の後ろ姿の動画や待ち受け画面ご飯のお皿、見るのも辛くて、もうなんか引越ししたい気持ちになったり、誰にも会いたくないし、だけど通訳してくれたベルんち(カフェ)のガラスに目立つように貼ってくれたチラシが私が見るより先に剥がしてくれてあって、えーなんでそんなことに気がつくんだろうって驚いてる。ほんとに感謝してる。何もかもが呑気にしてた自分に突き刺さるから、誰にもその後を話せないでいるけど、近所の人も何も聞かない。そして見ず知らずの皆さんも、みんなが少しづつこの小さな死に優しく関わってくれたこと、深く深く感謝しています。

ペットの死は子ども達にたくさんの事を学ばせてくれますよねとかクソ喰らえだなと思う。彼は私たちの学びのために生きて死んだわけじゃない。タイ人には教えられてるけど、ソムはそんなの知らないよ。それに彼は私に飼われなどしていなかった。ただ仲良しだったすごく。ソムは私がやっと気付いたので安心しただろうし、凛と一緒にお家にも帰ってきてると思います。

お気遣い心からありがとうございました。

 

彼女と彼と彼らについて

誰もがきっと「ちょっと早いよな」と思いますよね。私も正直どうしたもんかしばらくの間考えていました。13歳の娘にとって初恋となるこの出来事について。

 

うちのTwitter通称「娘m」百伽(モカ)と言います。元気いっぱいクールなお洒落さん映えのセンターって雰囲気とは裏腹にセンシティブなところがあり、というか三つ子の魂百じゃないけど2歳の頃から長く重度の人見知りで怖がりでして、今でも受け入れてくれた人がずっと好きだし、一度食べて美味しかったものを繰り返し食べるし、楽しかったことだけ何度もする冒険しないタイプ。中身は2歳の頃と変わらず、こだわりが強いおずおず屋です。2年くらい前かなぁ、私や双子に肩をポンっと触られるのもイヤで、ひとりになるのもイヤ誰かといるのもイヤ、扉が少し開いているのも怖いから閉めたいけど、閉めるなら手順があるからなどと言い出し「これはお化け問題じゃなくて自分の脳が勝手に作り出してるものだから」と、ひとり静かにシャワーで泣いたりベッドで泣いたりしながら過ごしてましてね。そんなメンドクサイ最中でも彼Uのことだけは平気だった。いつもいつまでも公園のベンチに座っておしゃべりしてクスクスと揺れるその小さな2つの背中を母はいつもキッチンから見ていました。「付き合ってんの?」ってふざけて聞いても「ノー!ベストフレンド!」と言ってましたね。大勢の中でUの隣に自然に座って肩が触れても大丈夫。転校してきた頃の彼Uはまだ半ズボン少年だったのに、突然ひょろひょろアスパラガスみたいに背が伸びて、BTSがダイナマイトで炸裂したあたりで彼の人気も大爆発。人気者なのにどうもないって態度で変わらずモカと語らい過ごしていました。少しお兄さんな彼はふっと暗い顔をして難しい気持ちを抱えて見えることもあったけれど、そんな時でもモカの顔を見ながら話している時はとろけるような柔らかい笑顔で、わぁ、これは大好きに違いないわ!って思ってましたよ。つか全部私の前で起きてるってとこがまた面白いんだけど。私が中学生くらいの頃って恋愛は秘密事で、支配欲ばかり強くて幼稚なせいで変にドロドロしてたのに、彼らの目を覆んばかりのあけすけさは爽やかです。

 

大人がいちばん気になるのはやはりセクシャルな問題です。「発表があります!わたしボーイフレンドが出来ました!誰だと思いますか!」(全員正解)の時に、もういのいちばん話しました。どこまでわかってるかアレですけどね。ただ急いで大人になることはないのよって、子どもであることもゆっくり楽しんでくださいってそれはちょっと真面目に言いました。そしたら夫タッキーもそう言っていたそうです。私は金スぺなんてやってめっちゃ開放的な親のふりしてるけど、お友達にはなかなかのツンデレな対応をしてきてそりゃもう甘い顔をしたらどんどん侵食してくるんじゃないかと戦々恐々でしたし、彼Uに対しても急接近が怖くてクールな態度にしてました。どんどん来るからね。私の口癖はもう「早い、早すぎる」ですよ。ようやくそのスピードに馴染んできていろんな話が出来るようになりました。こうなってからじゃないと言葉って届かないよなって今は思います。彼Uは毎朝モカを迎えに来て、なんなら秘密の鍵の隠し場所から鍵を出してきて家宅侵入、髪ぐちゃぐちゃで猫とゴロゴロしてる私に真っ暗いドアの隙間から挨拶して(!)娘の部屋へ行き起こし、朝ごはんを一緒に食べて登校。帰りはただいま~ってうちの子みんなと帰ってきて上がっておやつ食べてゲームしてから帰宅。時々晩ごはんまで食べていく。週末もいる。まぁほとんど家にいるわけ。「帰る意味」って私が思うころついに彼も「泊まりたい」と言ってきたんですよ。それもまた私が具合悪くて髪ぐっちゃぐちゃにして寝てる所へワンノックで直接お願いしますって言ってきた。OKちょっと考えさせてって言って15分後にLINEした。「毎日うちに来ていいし、晩ご飯も食べていいし、遅くまでゲームすることがあってもいいでしょう。でも家には帰ろう。とにかく毎日家に帰ろう。よく言って来てくれたね。私達はウソをついたり隠し事をしたりせず、いつもお互いに正直でいましょう。ありがとう」と返事しました。それから言われなくてもちゃんと帰ります。いやなんとなく伝わってくるんだけど、私の言う事が正解だってストンとしてると思う。

 

彼Uのとこもお父さんがタイと韓国行ったり来たりでお母さんのワンオペ。お母さんはバンコクで韓国料理のレストランを経営していて、あまり英語が得意じゃないらしく私とは深いコミュニケーションがとれていないんだけど、モカと付き添い双子兄の彪(ひょう)がお家にお伺いするとたくさん美味しいご飯を食べさせてくれて、日曜日にはUがお昼ご飯だよってお母さんがおかずをたくさん持たせてくれたり、彼女の温かい気持ちが伝わってきます。本当に幸せな時間です。男尊女卑はいちにを争う日韓だけど、彼Uは大変なお母さんを見ているからか、さっとお皿を下げたりテーブルを拭いたりとめちゃ気が利きます。

 

ずっと前に「日本人の友達ができると思ってなかった」と彼Uが言ってたと聞いた時の、胸の痛みをまだ覚えています。うちの子は(私の子だからな)2つの国の間にある困難についてよく知っているから、瞬時に気持ちを共有できたの本当に良かったけど、知らないと言う事は罪ではないとは言えないよねって、周りが知らな過ぎてめっちゃヒヤヒヤしたよと双子が言ってましたね。先日は双子の凛がおもむろに今改悪されようとしている入管法について話し始めどんどん話は多岐に渡り、私がやってきた在日問題(つまり日本の問題)韓日米、南北なんかの話になり、Uはとてもすてきな顔で話を聞いていて、真摯な態度で自分の意見を言っていました。日本の話はどうにも不安になりがちなので「いやいやいや大丈夫よ、みんな韓国大好きだから」の後に「なにがあっても私が必ず守るからね」って言いそうになって、いやいやいやいやそんな事言ったら余計に怖いじゃないと思って自制いたしました。しましたけど、本当に子ども達の未来の為にいい国にしなくちゃいけないよって思います。ほんっとに。

 

「なんかツインレイとこんなに早く出会ってしまうことってあるんだね」とキッチンから公園のベンチに座る2人の背中を一緒に見ていた彪がポロっと漏らして、実は私もそう思っているんだけど、でも言うとふたりがそう思い込んじゃうといけないから黙っているんだって言いました。

 

彼らは若い。若すぎるし、これから人生まだ70年くらいあるんだから、いろんな人と深く知り合ってたくさん恋もして、いろんな景色を見たらいいしそれはすごく大事な事だ、と思っています。思ってました。だけどさ、そんな大人が考える月並みな発想がどれだけ残酷かと思うのですよ。君達はいずれ飽きて離れていくけどいいさ何もかもレッスンさって?わかりますよ私も汚れた大人なので、この時間を続けていく事がどれだけ難しいかわかっています。だから娘の綺麗な手が彼の背中にある時も、彼が娘の顔を覗き込む時も、その時間が優しくて温かいほどせつない。彼らはいま懸命に何かを追いかけてる。達観した私が人生の厳しさを諭したり、責任責任と詰め寄ったりしないどこうって思っています。親として間違ってるかも知れないけど、もう私がうるさいわ大人!って思ってるwwwそしてそうは言ってもこれからきっと何度も道に迷って間違えて傷つけあってしまうんだって想像してキッチンで泣いたりしているアホwwwww

 

そう、子ども同士の「つきあう」なんて、一緒におやつ食べてるだけでしょうって、私を安心させようとして言ってくれる人もいます。私はそのたびにちょっと違うねん、この輝きをどう伝えたらいいんだろうって思うんです。そんな気持ちで撮った一枚です。

 

 

モカが恥ずかしがっちゃって全然まともな顔しないし、私もうわついちゃってファインダーにちゃんと入ってないとかとか酷かったんだけど、ダメな写真も含め、本当に今しかない美しさだなぁって思います。厳粛な清潔さの中に1mmだけの色っぽさと、真っ直ぐさがほんとうに尊い。

 

この日彼Uは16歳になりました。

彼らは前にしか進まない。

ふり返らず進め進め。

愛なんてほんとは大人も知らないの。