小事争論 こじ

アジア服・南国よろず屋ままかのボス。まだときどきちゃぶ台をひっくり返したりするけどだいぶ穏かになりました。

12歳女性 + 14歳男性 双子・コロナ陽性・入院隔離~その②

 

なんと、ひとまず陰性で帰宅し、2人暮らしをしていた双子が次々と発症した。

 

娘のPCR陽性が出てから3日目の夜、ひょうがATK"陰性のまま"40度近い熱を出し、翌朝、解熱してから陽性に。その日から声掛けしたり、ご飯を出したりと看病していたりんから、夜遅くに「くらくらしてねつがあるよ」となんだか淋しそうなLINEがきた。「何度なの?」と聞くと「ごめん、ねつはなかった。検査はネガティブ」と。きっと熱っぽくてふわふわしてたんだろう。「夜更かししたからだと思う」と言い残してベッドに入って、そのままLINEも電話もつながらなくなりどうやら陽性に突入した。この日から今度は一晩で回復したひょうがりんの看病にあたる。まぁ健常であっても14歳男子の2人暮らし、大変なのは想像できるけど、さらに未知のウイルスと対決している双子。ほんとうに健気だった。お母さんせつなくて泣きそう、、、なんておセンチより先に母はやや緊張して次々プランをシュミレーションしていた。

 

学校で感染が広がっていて、PCRにたどり着く前に回復している子ども達の話も聞く。そういう子達は、そのまま14日間の自宅隔離をしているらしい。もしりんが目を覚ました時に、ひょう並みに元気だったら、むしろその方が体への負担が少ないようにも思えた。いかんせん、私が彼らの顔色を直接見ることが出来ないので、簡単にその選択にも舵を切れない。とりあえず少年が2人で戦っている事実をどこかに知らせておく必要を感じて、りんが眠っているうちに校長先生と、すでに回復したお友達のおうちに連絡をしていざという時のことをお願いした。翌朝、私は看護師さんにも話を聞いてもらった。サミティベの隔離は、毎朝看護師さんが体調と不足分の備品を電話で聞いてくださるので、その時に。子どもが全員陽性で軽症な場合自宅隔離に切り替えることができるのか、または思い切って全員こちらへ来るのがよいのか。「相談しますね」と一度電話を切って、作戦会議の後、折り返しの電話で「移送しましょう」と、もはや決定事項だった。「すでに車の手配も進んでいます。お子さんの電話番号にドライバーさんが電話をしますので教えてください」すごいスピード感だった。

 

ひょうに、猫のフードフィーダーの設置、カブトムシのえさやり、植木の水やり、持ってくるもののリストなどを送り、2時間後に迎えが来ることを知らせる。家族全員でグループトークにして、ひとつひとつ質問に答えていき、あとはゆっくり自分で支度してねと切り上げた。

もうずーっと双子に猫のことと植木のことを何度も言ってるんだけど、なんだかぜんぜん刺さってる感じがない。御用をいいつかってくれたお友達が撮って送ってくれたうちの玄関先の写真に、ブーゲンビリアが偶然写っていたんだけど思わず二度見したよね。こんもりと見事だった花がひとつもついておらず、拡大して見ても木しかない。枯れっかれになっているのか・・・猫は、せめて猫だけはミイラになりませんように!

 

二人を信用してないわけじゃないけど(してない)彼らと通話を切っているうちに、私はしっかり保険を用意。お友達に猫のえさやり、ヘラスクレス(あだ名)の里帰りをお願いして、我が家が体調をくずしてからはずっと近づかないようにお休みしてもらっていたメーバーンさんを召喚。72時間のインターバルをもって、家内の現状復旧をお願いする。洗濯も食事も自分たちでやっていたけど、もちろん完ぺきではなく(むしろ仕事を増やしていることでしょう)そこを整えてもらい、冷蔵庫の中身を捨て、清掃車に合わせてゴミを出してもらい、浴室内の消毒などなどを。これでいつ帰ってもすぐにきれいな部屋に入ることが出来る。本当にこれは最高に助かるんですよ奥さん!

 

さて、病院車が到着してグループ通話を再開。りんが「立てない」と言い出し、職員さんに支えてもらってすぐに乗車。ひょうが鍵かけまでの仕上げをするところで「あ、猫のえさ忘れてた」「あ、ヘラクレス(カブトムシのあだ名)のえさ入れてない」と、恐ろしいワードが耳に入ってきた。思わず「2時間何してたの」とつぶやいたが、いやいや「慌てないで待ってもらってね。生き物のこと以外はなんとでもなるからね」と言ったところで通話からひょうが消えた。しばらくすると「ひょうちゃんトークから抜けてるよ」「あそう?」「僕のゴムは?持ってきてくれた?もー-!」なんて聞こえてきた。そしてりんも通話から消えた。

 

やぁやぁと部屋に入って来た双子。ひょうが手に持っていたのは、ランプーンで買ったお気に入りのマイマグカップと、5日前に私が「あなたはこれを使いなさいね」って渡した1枚のタオルwww 面白すぎる!!

 

まぁ本当にしつこいけど、病院車はとっても素晴らしい。「手配が大変そうね」って日本のお友達に言われたけど、いやいやどうしたらいいのか悩んでる段階から、病院車の予約と部屋の変更、保険の手続きまで3分話しただけ。電話一本よ。いつもはスクンビットから少し離れた所に住んでいるので、所用は英語タイ語ミックスでしてるんだけど、ここサミティベスクンビットは要所要所で日本語使いが現れるので、細かいニュアンスが伝わり本当に助かる!日本で子どもが入院する度に、身体も心も疲れていくのを思い出すと、ステイケーションに近い心地よさだ。人と会えない身だから病室の引っ越しすら能動的にできなくて人様任せ。病人が苦労しないシステムほんとすごい。部屋や備品が豪華で日本語が通じるのはインターナショナル病院だからだけど、ローカルの総合病院でも「病気の人は苦労しないで」という考え方は共通と思う。付き添いも「マミーマミー」ととても大事にしてもらえる。

 

さて、とても大事にしてもらえているはずのマミーだけど

これはどうでしょう。

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私まだ陰性なんだけど~これは罹れって言ってるよね~

しかも、付添人のベッドが真ん中にセットされてる。双子が赤ちゃんで入院する時は、よくふたつのベッドを連結して檻にして、私その真ん中で寝ましたけどね。なつかしいけど、これはヤバいでしょう。せめてとカーテンが引ける一番端っこを陣取ったけど、そうすると娘が付き添いのベッドになってしまう。ごめんね(変えない)

 

さぁコロナ合宿のスタートだ。

私が隠し持っていたAubonpanのチョコレートデニッシュも、マフィンも、飲み切れるか心配していた野菜ジュースも、ぱー--っとなくなり。ゴミ箱がパンパンになり、スリッパとタオルが足らない。人数の多さがすごい。

 

まぁ百伽の嬉しそうなこと。立てなかったりんもスタスタ歩いて「もう少し腹にたまらないながら口さみしい時にちょうどいいようなおやつをお願いします」とか言いに来るようになり(来ないで)ひょうはずー---っとしゃべっている。

顔が見えないって怖いね。

いまやっと不安だったんだなぁーって思えるようになった。

ついにホッとしすぎて、発症なるかな!ハハハー