小事争論 こじ

アジア服・南国よろず屋ままかのボス。まだときどきちゃぶ台をひっくり返したりするけどだいぶ穏かになりました。

お届けした商品について

ご予約下さった全てのお客様に発送が完了しました。 これからしばらくの返品期間を置いて、次点の方々へも 発送する予定です。 まぁ、そりゃもういっぺんにお送りしたので、いっぺんに クレームが来るのでは・・・とビビりながらメーラーを開ける 週末でした・・・。ああ、心臓に悪いざんす。 しかし心配とは裏腹に、たくさんの方からお褒めのメールを 頂きました。よかった、よかった輦 ありがとうございました。 ただ、お気に召して頂いた方の中にも質問として「匂い」の事を 仰られる方が数名いらっしゃいました。 そうですね。あの匂いについてちゃんとページでお話するべきでした・・・。 ネパールでは毛糸を拠る時に、オイルを使います。 メキシコのセーターなども同様です。 市場で突然雨が降っても、吊るされたセーターをしまうのは 最後で大丈夫、とばかりにいつまでもブラブラさせています。 そのたっぷりとオイルを沁み込ませた毛糸は雨も雪も弾いて しまうから。匂いの元凶はこのオイルなんですね。 オイルは毛糸の製造工程に必要な物で、特に防水の為に そうしてるんではないと思いますが・・・。 これまた良い香りのする色っぽいオイルなんか使いませんので 初めて手にされると独特の匂いを感じられるかと思います。 何の匂いか判らないと不安だけど、判れば納得と言う事か、 現地に行くと、この毛糸がうずたかく積まれた工場に半日 くらい座っているせいか、私はすっかりこの匂いに慣れて しまって、別に平気だったりしまして・・・すみません。 まず、悪い物ではないので心配なさらないで下さい。 また、裏がコットンの物は染料の匂い、裏がフリースの物は、 素材が石油なので石油の匂いがしますね。 どれも季節の終わりにドライへ出したりしてれば、そのうちに 遠ざかると思われます。 今、フリースの裏付きを広げて、風を通してみています。 だいぶいい感じになって来たようです。 また私、馴れてしまったのかしら? いずれにしても、私は皆さんに野生の馬を一頭お送りした様な ものですね。素晴らしいけど、乗りこなすのはやはり容易ではない。 やっつけられたらかっこいいんだけどなー 野生の馬の検品は大変。 製作にあたる姿勢も発想も日本人と全然違う。 ボタンホールの数が違ったり、一目落っことして穴が開いてたり。 そんなのネパール人からすれば、大した問題じゃないわけです。 まずは「寒くない様に」と言うことが一番大事なんでしょうか。 どれも同じ大きさで、同じ規格で、同じクオリティーでと、 口を酸っぱくして言い続けても、なかなかそうはいかない。 「こんなの全然ダメ!」と叱りたい時もあります。 でも・・・実は本当にそれではダメなんだろうか?と私も思って しまうのですよ。 こんなに凄い手編みの大作、まさに大地から、そしてママ達の 太い指からのプレゼントではないか・・・・と。 やっぱりなんだかんだ手編みの迫力って、凄いんですもの。 でも、やっぱりダメなんですよね。ここ日本だから。 このコートに関しては「すごくお安く販売されてますね」と 言われてばかりです。安い、と私も思います。 でも高くは売れない。 なぜなら日本人が当然と思う規格に追いついてないからです。 厳しい皆さんの目からは「いい加減な仕事」に見えてしまう。 本当は、もっと価値を引き出して高く売るのが私の仕事なので しょうが・・・無理させんでもええか、と負けてしまう。 それでは仕方がないです。 でも、買って下さって、たくさん質問を下さって、大事に かわいがって下さる方に、ホントありがとうと言いたい!! 高い値段を払った物しか大事にされない昨今ですが、 安いからって馬鹿にしないで愛してくれて、感謝感謝です。 そんな「味が解る」素敵な皆さんと、一度現地ツアーにでも 行きたいっすねー。 盛り上がること請け合いだな~ おぅっと、話がズレました。