とにかく、何か言わなきゃ気がすまん！と怒りに満ちたところで
お迎えの時間になり、書けかなかった小事。
結果、それでよかった。致し方なく冷静になったので。
トップページ表明の通り、私は反原発。原発再稼動反対派だ。
同士諸君。もどかしいねぇ～～～なぜ原発は止まらないのか。
大飯原発再稼動には本当に肩を落とした・・・。
反対アクションが足らないのではないか。
メディアが反対派の報道を充分にしていないのではないか、と怒っていた。
しかし怒りの90％を占めるのは
「多くの人があの日のことを忘れてしまった！みんなのバカ！」
と、言うものだった。
衝撃の爆発事故。大量の放射能が漏れ出したあの日あの時、突然の避難命令で
かの地からは人が消え、本来ならば救出され助かったはずのいくつもの命が
消えてしまった。せっかく命からがら津波を乗り越えたのに、救われなかった人々。
「今ならまだ助け出せる」と言う思いを胸に、避難を余儀なくされた家族の苦しみ。
私達は日々、祈りながら見守ったではないか。
失った愛しい人。美しい故郷。実直に積み上げてきた大切な生活の全て。
その痛みを分かち合おうと泣いた。
「絆」とか「ひとつ」とかそんな風に励ましあってなんでも一緒に考えようと決めたのだ。
それと同時に、原発の恐ろしさを目の当たりにした。
あの巨大なモンスターをコントロールし、安定したエネルギーを享受しているという幻想の崩壊。
まったく腹の立つその安っぽい幻想ったら！
私達は多くの事に対して心改めた。
平和ボケニッポンから一転、本当に幸せとは何かを誰もが考えた。
そう、それからまだたいして年月は経っていないのに、
どうして原発を支持できるのだろう？どっちでもいいなんて思えるのだろう？
わからないなんて言えるんだろう？
なんで同じ方向を向けないのだろう？と怒っていた。
気付くと、怒りのベクトルは全て隣人に向いていた。
経済効率しか考えず、間違った選択ばかりするそんな愚かな人達に腹が立って仕方ない。
馬鹿な日本住民！
さて、ではそんな愚かな人達とは誰だ？
彼らはどこにいる？
実はそんな人なんていないのだ。
それぞれにいろんな考え方や、考えるプロセスは違えど
一般的な日本居住者に「原発を100％支持する」人はいない！←敢えて言い切ったぞ。
原発近隣住民でさえ「生計が成り立たない」から再稼動して欲しいだけで
心底原発と共に暮らしたいと思っているとは思えない。
彼らは「安全」のノシをつけた原発を押し付けられ、原発なしには生活できない様に
仕向けられはめられた被害者なのだから。
電力がなければ命に関わる方々も、原発による発電でなければならない訳はない。
いつの間にか、時間が経つにつれてその苛立ちは互いを傷つける刃になった。
言葉狩りで辞職に追い込まれる議員たち。
「へ理屈の条件付推進派」対「理屈のない馬鹿みたいな反対派」の水掛論。
日々放射線量を測り続ける学者に、お前が煽るから日本がおかしくなると苦言する人。
有名人の集会演説、デモのシュプレヒコール、しかしあれは売名行為だとささやく人。
この戦いの全てに違和感を感じる。
だって、あんたが文句言ってるその人も「まともな世の中にしたい」ってさ
良く聞くと同じ事を求めてるよ。実は同じ方向を向いている人同士じゃないか？
一緒に闘うべき相手は他にいるはずじゃないか？
時間が経つにれ「差別」「風評被害」と二次的な問題も起きてきて
我々はいろんな人から自分の考え方や感じ方を批判されるのを恐れるようになり
他人と大きな隔たりと世界の窮屈さを感じ始めている。
隣の人とうまく手をつなげない。
そして私はそれさえも実は見えざる敵に仕向けられ、誘導されている気がしているのだ。
私達はいまひどく混乱をしている。
そりゃそうですよ。
科学者じゃないから、正しい事実をまず理解できない。
そうするとなんとなくこの人なら信じていいんじゃないかな～と言う人の説を信じる。
恐ろしいデータを解説されながら、愛とか優しさとか助け合いとかも考える。
冷静な判断が難しいのだ。そりゃ大混乱なのだ。
そこにつけ込んでその敵は、恐ろしく間違った理屈を私達の良心に説く。
どうかみなさん良からぬ噂に恐れる事無く、安心して野菜を召し上がれ。
基準値は超えておりません。すぐに体に影響が出るような数値ではございません。
一生懸命育てたお野菜を捨てろだなんて薄情な！
そんな風評被害で農家さんがどれだけ苦しんでいるか。
その通り、どうしたら彼らを救えるのか・・・私も思うほどに悲しい。
しかし・・・政府はどれだけきちんと内部被爆について作り手へ説明をしただろうか。
「安心して食べられる」と国民に言うのだから、内部被爆はおろか
水や土を扱う危険な作業にも口を閉ざしているに違いないのだ。
正しく導くなら、政府は汚染の認められた土地での農作業は中止しその生活の補償をすべきだ。
お金の問題じゃない部分もあるだろう。先祖代々培った土も技術もお金には換えられない。
だとしても、がんばり方を変えなければならないのだ。
なぜなら原発が爆発してしまったのだから・・・
それから私達一般国民も、消費ではない「正しい支援」を考えねばならない。
「正しい支援」とは何か？
政治利益の為に捏造された常識ではない、専門家による科学的根拠に則った立ち居
振る舞いを学んでから、私達は「正しい支援」を作っていかなければならないのだ。
まぁそれ自体本当は政府の仕事なのだけれど・・・TOKIOに生野菜バリバリ食べさせる
「食べて応援」CMを見たときは本当にびっくりした。これはすぐに世界中から非難され
放送中止となったらしいが・・・。正しいと思うなら放送続けりゃいいのにね。
優しい人の情けにつけ込んで危うい作物を斡旋し、値下がりに立ち向かうがんばりやさんに
泣きながら畑仕事をさせる。その罪は大きい。本当にむごいと思う。
復旧に瓦礫が邪魔なので他県での処理を要請したい。
これもなんて事を・・・と思っている。
よし来た！うちの焼却炉にはまだ余裕がある。大丈夫任せてこっちで面倒見る！
男気のある知事が名乗りを上げたのは、政府がその瓦礫から算出された数値が
ごく微量だと説明したからか。しかし1kgあたりが微量でもそれが100トンになったら？
瓦礫を引き受けたら最終的な放射線量は最初の説明の何倍になり、付近の人は
どのぐらい被曝してしまうのか、知っていて手を挙げたんだろうか？
そして瓦礫を焼却せよとの指示だが、それでは灰になってまた広域に放射性物質が
拡散するんだけれど、なぜ焼却？
瓦礫を引き受ける県には当然お金も支払われるらしく、どうやら善意だけでも
なさそうだ。
まぁとにもかくにも、微に細に入り変なことをお勧めされている私達。
何が本当で嘘なのか？
見定めることはとても難しいけれど、こっちの世界で喧々諤々やっても
あちらには屁でもないので、私達は小競り合いを止めて
「代替エネルギーがあればその方がいいのに」と盛り上がろう。
いろいろ複雑な事情があっても最終的に「原発を持ちたくない」と願うなら
「原発のない世界にするにはどうしたらよいか」と言うベクトルでの議論しか
意味がない。
「原発がなければ生計が成り立たない」のであれば
原発で生計を立てている人々の生活を、原発を止めた私達が真摯に考え
支援する覚悟を持たねばならない。
そのために電気代が上がるなり、大節電を余儀なくされたりするならなんとかしよう
ではないか。ただ、今の東京電力にさらっと値上げのお願いなんてビラもらって
「はい了解」なんてふざけんじゃねえって！
私の主観なので、間違っているかもしれないが、間違っていてもいいのだ。
言い方が悪いとか、誰かを傷つけたとか、あららこららいけないんだいけないんだで
誰かの口を塞ぐような事はやめよう。誰の話も敵意なく最後まで聞こう。
そして自らが語る事を恐れぬようにしよう。
「大袈裟にしてるとキチガイと思われるよ」だなんて
今騒がなくていつ騒ぐ？今気にしなくていつ気にするの？
パニックを起さず沈着冷静なのが日本人の美質だけれど、そこつけ込まれると
悪い奴らの思うツボだ。
で、
最近は、どうしたら政府と東京電力が困るかなあ、と言う事を考えている。
電気代を支払わない、とかは払わない人のストレスがすごいでしょ？
そう言うやせ我慢的なものでなく、「お！やるやる！」とみんなが思えるような
政府・東電がこりゃ参った!的な、国民の恐ろしさを垣間見せれるようなことはないか～
署名を集めても受け取ってポイ、デモやったって蚊が飛んでるくらいにしかあの人達は
思わないのだから（やる意味がないとは思ってないです。一般人への呼びかけとしては
とても重要で、私も行けるとこなら自分の為に参加したい）
原発は要らない、とはっきり断言出来ない我々に対し政府は
原発を持ちたい！と言う明確な意志を持っている。
そしてそれに対してうまいこと法律を変えたり、行政を動かしたり出来るのだから強い。
どうして原発を止めたくないのか、
原爆所有する為のプラトニウムを持っている必要があるからなのか
電力会社との癒着体質があるからなのか、水面下で大儲けしてる人がいるからか
その辺のサスペンスはあまりにもスリリングな小説のようで劇画タッチの漫画のようで
口にするだけお恥ずかしくそしてあまりにも不明だけれど、本当にそういう事らしい。
後先見ずに原発を止めろだなんて、反原発派はただの幼稚な馬鹿みたく言われているけど
あんなやっかいなブツと今まで過ごしてきた事、更に大事故があってもなお、命と引き換え
ようとも維持しようと血眼になっているなんて事、そして課題は何億年も先に持ち越して
いこうなんて事！SFスペクタクル？！そんな事こそ、
原発なしの生活を夢見るよりも「バカみたいで幼稚」じゃないですかね？
