小事争論 こじ

アジア服・南国よろず屋ままかのボス。まだときどきちゃぶ台をひっくり返したりするけどだいぶ穏かになりました。

冬プチが終わり、2017年が終わり。

 

まめに更新しながら冬プチの様子をお伝えしていこうと思っていたのに、書けない事だらけで、でも無事終了いたしました。

 

とにかく、まったく具体的でないかたちで後で何か書こうっとは思っています。ふふ・・・

 

今年はとにかくプチ留学がスタートした記念すべき年になりました。なんとなく始めた事だったのに、こんなにもどストライクだったのには始めた本人が一番驚いています。予想通り、と言う意味でストライクだけど、子ども達の大き過ぎる変化は想定外でした。傍らにいる子どもがみるみる変化していくそのドラマチックな様を見てうわ~っと嬉しさがこみ上げつつも「ヤバい。なにが始まっちゃったんだこれ」と思ったのは言うまでもありません。人に影響を与えると言う事は間接的であれ恐ろしいことです。わざわざ間接的と言うのも、私が何かをすることはないからです。いつもと違った環境に適応するために子ども達がする取捨選択がいつの間にか自分を変えている。またそこで助言をしたり慰めたりするのは同行する親御さんです。私は何もしない。

でも私がこちらに移住してきて感じたこと、インターナショナルスクールが教えてくれたことで一番大きな事が「問題が起きたらその物理的要因を遠ざけることで90%解決する」っていう魔法でした。この魔法は是非伝授したいんだよね。だってこれはだいたいの困難に使う事が出来ます。特にいじめには有効です。物理的要因を遠ざける、つまりクラスを変えちゃえばいいし、なんなら転校しちゃえばいい。日本だとどうしてこんなことになっちゃったんだ会議に出席させられて、やった方が反省を促され、やられた方は許すという行事をやらなくてはなりません。私自身「貸して」と言われたら「いいよ」と言わなければならない国に育ってだいぶ大きくなりまして、そうしなくてはいけない暗黙の了解から目が覚めることがまだまだあります。

 

誰だって誰かと暮らしていく為には、譲ったり我慢したりしなくてはいけません。でも出来ればそれが決まりだからなのではなくて、こんな時にどうされたらいいと思うかしらっていつもちょっと考えて、そんな話しも出来たらいいのですよね。自分勝手でいる為には、自分の心地よいスペースを作る努力がそれなりに必要だし、自分の心地よさってどういうものなのか結構な感性も必要です。そして自分を肯定してあげることも。

アユタヤへ電車で向かっている最中に、自分の席を譲って私たちの子ども達を座らせてくれた女性がいました。よーこさんが「この方にお席代を支払いたいんだけど、どうしたらいいかな」と言ってきました。でも、その座席はとても安くて支払っても座らせてくれている価値以上のものにはならないと思いました。タイ人のいいところはけして無理をしないというとこ。この女性にとって、子どもを立たせて自分が座っているということは耐えがたい苦痛なのかもしれません。そして後から乗り込んできた老夫婦がうちらの子どもらを横へぎゅーっと押しこんで、おばあちゃんを座らせ、膝に孫を乗せてじいさんが二カっと笑いました。そうして女性がせっかく買った座席指定はもうなんの意味もなくなったみたいになってゴトゴトと電車は行きます。座れた人立っている人、実は誰にとって心地良かったのか。それにしても彼女が多くの子ども達に譲った快適さはあまりにも大きく、深い深い感謝が湧きました。それはやっぱりお金でお礼出来ない事です。私たちがアユタヤで降りた時、じいさんはまたニカっと笑っていつまでも手を振っていました。席を譲ってくれた女性はいつ自分の席に座れるんだろうって我々は心配しましたが、それを決める事も諦める事も彼女次第で、じいさんはきっと彼女がいよいよ疲れたとあっては他の人とも相談しながらスペースを作る事でしょう。自分勝手とか適当とかって感覚が大事でけっこう奥が深いんだよなって思います。タイ人は自分勝手だから人の自分勝手にもそこそこ付き合うってとこありますよね。

 

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コ・チャーンから帰って来たのは昨日なんだけど、今日は花火を堪能する為にわざわざ家の近所のアジアティーク徒歩圏のホテルにお泊り。花火終わってからのカオスなタクシー乗り場を尻目にとぼとぼ歩いて帰ってバタンと寝ます。タクシーとかホテルとかって贅沢品は、そこで時間を買っているのだと思いますが、東南アジアはそれがとても安いので遊び方が自ずから変わってきますね。困ったらすぐ手を上げればどこからでも帰って来れてしまう生活に慣れてしまうと、たまに日本に帰った時、ええ!歩くの!?ガーンってなるw もう帰れないシクシクシク

 

ああ、でもちょっとお正月のキーンと水みたいな空気、青い澄んだ空が懐かしいな。

 

 

 

それでは来年もどうぞよろしくお願いします。

ぶんぶんぶんぶんブリブリブリブリ