小事争論 こじ

アジア服・南国よろず屋ままかのボス。まだときどきちゃぶ台をひっくり返したりするけどだいぶ穏かになりました。

僕のうんちはイチゴジャム

息子が赤痢で入院中。

せ、赤痢!って聞いただけで実家の母が神に祈りを捧げていましたが、こちらではよくある事。風邪のごとく誰も驚きゃしません。でもその完成度の高いうんちの状態だけは目を見張るものがあったらしい。

「この状態はいつから?」とすべての医療従事者に聞かれた気がします。

今朝からここへ来るまでの数時間でジャム出来ちゃったんだからすごい速さ。

コ・チャンから帰って潜伏期間も症状もぴったり。それにこのジャムうんち。

間違いないって思ったわ。

ドクターに何を食わせた?って聞かれても、子ども達は火の通ってないシーフードなんて食べないし、凛之助だけが食べたものなんてないんだよねー。

うーん、って考えてたら「あ!」

フェリーでおトイレに行った時、グラっと転んで便器の中に腕一本丸ごと突っ込んだのは彼だけ!

それチャイマイ?って興奮してたらドクターはそのエピソードに大爆笑してましたけどね・・・

「検体見てからじゃないとどんなばい菌が入ってるかわかんないから、それからだなって~っ」て言ってました。

しかし子どもって本当にミラクル。転んで便器に腕が入るなんてまさか、わざとじゃなく出来るの?!本人と彪ちゃんがすでにおしっこした後の便器だったってのは、母なのでちっとも気になりませんが、その~トイレそのものがなんてーの、するだけだったらマイペンライだけど、出来れば長居はしたくない系の。狭くてびちゃびちゃしててさ、またそこにズボンをするっと地面まで降ろしたもんだから船の油がべっとり浸みて、ズボンは再起不能ですよ。ちんこ丸出しで油に浸ったズボンを足にぶら下げ、上半身の半身もずぶ濡れの息子を抱き上げて思わずギャー!と叫ぶ母。声は空しく風にかき消された甲板のトイレよ。ああ。慌てて流しで肩から腕を洗ったけどろくなせっけんもなく、フェリーを降りたらちゃんと洗おうって思ってて、しかし車に乗っちゃうとまたなかなか降りないもんだからすっかりケアが遅くなったのよ~。

がぁあーーーーーーっ思い出しても忌々しいアクシデンツ!

と、苦悩しつつ、もうひとつ「あ!」が。

そう言えば夫タッキーが車内で熱を出し下痢していたのです。アパートに到着する頃には解熱、翌日は出勤してたけど。でもその日に「血便が出た!」とも言ってたよ確かに。それも日が落ちる頃には回復してた。なのでだいぶ前の出来ごとの様に思えていたんだけど。今考えると恐ろしいわ。

そう彼はもう、生きるか死ぬかの事態になるまで病院へは行かない覚悟で生きています。

私のフェリーのトイレエピソードに対し「違うよ。ふつうに俺のが移ったんだろ」と冷静に言われれば、確かにそうだそれだ、と合点はいくけどちょっと待てその冷静さもいかがなものか?あんた感染源じゃん!

まぁそれも今となっては答えのないマッチクイズ。後はドアノブだの材料だの料理の仕方だのそれを言ったら、どれもこれも同じレベルの危険度。あれが大丈夫ならこれも大丈夫だろうし、あれがダメならこれもダメだもんな。

経路がわかったところで今さらジロー。

他の子どもに移さない努力をするしかない。

やれやれ。

それにしても。

点滴だろうが、注射だろうが、我が家の双子は病院のやることにいっさい抗いません。病慣れし過ぎなのです。粉薬飲むのなんて特技欄に書きたいくらいうまい。それに加えてだるさにつき無気力なわけです。「バムルン始まって以来の協力的な子ども!」と看護師さん達は驚嘆し、もてはやしつつも「この子は普段アクティブ?特別大人しい子と言われてない?」となにがしかの異常を疑っていた。それ程までに無抵抗。タイっ子は子どもらしく大暴れしてたもんな。乳児から保育園に通い入退院を繰り返すと日本の無抵抗教育がしっかり浸み付きます~。恐ろしいですねぇ。で、ここからがびっくりポイントなんだけど、なんとのう(※1)、腕に点滴のラインを確保するために針を刺すじゃない?その刺した針から溢れてくる血を手でモミモミ絞って採血すんだよ!いや確かに採血中に針で血管探るのは痛いよ。しかしそのモミモミだってかなり乱暴なビジュアルー。通訳さんが思わず「痛くないですか?」と聞くと「痛くないよ」と揉まれる腕をぼんやり見ていたので、きっと本当に痛くないのでしょうね。いやー!しかし、モミモミは驚いた。私なんて血管が細くて採血ではいつもひと騒ぎなので、もしかしたらモミモミ絞ってもらった方が痛くないのかしら?血管がうまく探れないタイ人の適当ぶりが生んだ技なのかしら?まだまだ疑問がいっぱいタイランド。

(※1)凛之助の日本語がおかしくなりつつあり、日本で「なんとねえ」と言ってた部分が現在「なんとのう」になっていて我が家で流行っている。それでね、も、それでのう、です。ね→の

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明日からしばらくは、感染源夫が残る二人の子どもを学校へ送り、ヌイさんが二人をピックアップして病院へ連れてきて、父の仕事が終わるまで宿題をやりご飯など食べてここで過ごし、就寝前までにどーっと帰宅。と言うスタイルで生活します。

ヌイさんいなかったら本当に困る!!