小事争論 こじ

アジア服・南国よろず屋ままかのボス。まだときどきちゃぶ台をひっくり返したりするけどだいぶ穏かになりました。

アパートを決めた件と、備忘録。

あっという間に、今日何日すか?

もう今週は一日ごとに重要なイベントで占められています。

移住まで約10日前の状況を備忘録として。

本日より子供たちを実家にあずけて本格的な片付け。

なのに夫は午前中まで仕事!そして夜は日本で最後の飲み会Σ(゚д゚lll)このタイミング?←大親友と仲良しの不動産屋のおっさんと。これは欠かせないわけ。

2日目 まともにお片付け。果たして終わるのか?

3日目 おウチの決済。大手町の銀行で両家揃っての決済を済ませてから、上村家はローンを完済しに地元の銀行へ戻り、不動産屋さんに仲介手数料を支払う。船橋まで子供を一時連れ戻しに行って、夜に来る義兄妹たちと最後のお別れ。みなさん洗濯機、ソファ、ダイニングテーブルなどを持ち帰る。朝から晩まで駆けずり回る日。

4日目 船便の梱包と運び出し。業者はサカイに決定しました。

5日目 予備日

6日目 買主さんに残った家具の要不要をお聞きして、最後に鍵を引き渡す。

7日目 NTT東日本がモデムを外しに来る。

8日目 ビザの申請。大使館へ

9日目 ビザを頂く。

10日目 福岡へ出発←あれ?なぜ福岡に出発?片道で行けるチャンスなので仕事の締めとグルメ満喫。魚屋のおじちゃんおばちゃんに会って、八百屋さんに挨拶して・・・ってまたPM2.5来てるじゃんよ!

11日目 PM2.5と戯れ

12日目 晴れてタイ入国です、デモが沈静化してることを祈ってみんな!

ちぇー、NTT東日本の待ち時間・・・束縛が余計な仕事だなあ・・・

こちとら実家から通勤仕事なわけですから!

テレビもパソコンもない部屋で4時間待たされる可能性にうんざり。

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では、足早に新しいおうちの話を。

3階からプールに飛び込めるお部屋については、たくさんのご期待メールを頂きましたが、「ちょっとそこは行ってみたいんですよね~」って3回も声掛けしたのに、不動産屋のお兄さんは「失笑」「無視」「意外に普通ですよ」のご対応ヽ(;▽;)ノ。なぜってそこは学校から遠すぎて絶対に住まないエリアなのに行きたがったからです。変な奥さんと処理されました。

2件の会社から紹介された不動産屋さんに見せてもらった物件が約10箇所、私が個人でコミットした業者さんから5箇所、そして会社総務のKさんが見るに見かねて探してくれた物件が4箇所と。どれも1件に2.3部屋見るので40部屋くらい見たのでは・・・?

象の鼻水湧き出すプール付きサービスアパートメントは約5万バーツ(15万)

どれだっていいよって言えるくらい全部いいです。まさに分不相応。

ピッかピッかのビルディング、170平米の広さで子供を見失う可能性あり。

自力での清掃を諦める。あやさん(お手伝いさん)なしに生活してる方はいないと思う。

こういうのは、タイ人の不動産屋さんが熱心に案内してくれました。実際5万バーツでも安いと思います。何から何まで凄すぎてコスパは最高です。日本だったら六本木にある新築の150平米は50万じゃ入れないんじゃない?

タイ人のW氏。良かれと思って全力でディスカウントしてくれてる物件ですが、私は大事な事を言い忘れていました。「家賃補助がないんですよ」それを聞いたとき、Wさんの額に風が吹いたような気がしました。「また何かいいの探しましょうね」と去って行きました。

次には若手の体育会系不動産屋さん。

「家賃補助がない」の一言で、ふる~~~いお化け屋敷からここがどこかわからないくらい駅から遠い場所、市場のど真ん中まで3万バーツってこんな感じなんだ・・・(´-ω-`)な物件をたくさん見せてくれました。

上村夫婦がチョイスしたのは駅へ行くのはかなり困難なタイ人居住区市場のど真ん中。

でも建物がまだ新しくジムやプールなどの施設も充実。なんと25000バーツです!しかしいかせん部屋がちょっとタイトなのですよ。昨日、恐ろしく広いの見ちゃったからな・・・遠い、狭い。ちょっと気楽なスーパーなんかがない。タイ人と真っ向勝負タイ語のみの市場で毎日買い物だ。鍛えられるなあ。ま、細かいことは仕方ないか・・・と思っていた翌日に・・・

会社総務のKさんが登場。

この方はほんっとに凄い人でなぜ我々を構ってくれているのかわかりませんが、きっととても紳士なので、見ていていたたまれなくなってくださったんでしょう。オフの時間に調べてアポとってくれた物件を午後の仕事時間にそっと連れてってくれたんであります。彼はタイで少年時代を過ごしているのでタイ語もいけるしインター出身だから英語も出来る。だから代理店を通さないでディスカウントにトライしてくれます。

これが一番安いというのは、誰が考えても分かることですが、私の買い付けの交渉じゃあるまいし外国人が住むに適した物件を客観的に選ぶには、初回ばかりは代理店を通すしかないと思っていたのです。やっぱり地の利を得るための代償ですわなーと。しかし彼は「大丈夫ですよ。タイ人のオーナーだってなるべく代理店を通したくない。マージンを取られることなく直でいい人と繋がりたいと願っている人は多いのです」と背中を押してくれました。

本当に、それらの物件のコスパは驚くくらい違いました。

象の鼻水プールこそありませんが、まず周囲が静かで安全!斜陽な作りで広くて、見渡す限りの緑をたたえた眺めの良いお部屋ばかり。「僕は子供の頃この風景を見ながら暮らしていました。とても良いところですよ」とkさん。それがマックスでも45000バーツ(135000円)そこからディスカウント交渉して4万までいけると仰った。入居されている方々は他社の社長さんとか偉い人ばっかり。みなさんエージェントを通して相当な金額で入ってらっしゃると思うのです。

しかし・・・残念ながらコスパ最高で相対的に安くても、我が家にとっては絶対的な無理がある。

でも・・・ちょっと無理しちゃおうかなぁ。素敵だなぁ。

と、思ったところでもう1件。

kさんが「昔友達が住んでて、遊びに来るのが楽しすぎた大好きな物件!」ってのが出現。

信じられない事にタイ人が一番重視している大好き♪な電化製品、テレビがない!

それに洗濯機とテレビ、オーブンレンジなどを自腹で買わねばなりません・・・。

えー!

日本だったらもう無理。なんだけど、すぐ壊れちゃうらしいタイの販売品はとても安い。

32000バーツを交渉して3万バーツ(9万円)

アメニティの問題を差し引いても、我が家がここに決めた理由は

フロントにいるタイ人のおばちゃんたち。

門番付きのゲートを入ると緑の道が続き、子供たちの遊ぶ公園を横に見ながら車寄せに到着すると、おばちゃんたちがのんびりとこちらを向き直ります。このフロントは屋外で丁度プールの真横。誰が頼まなくても泳いでる子どもをおばちゃん達が笑いながら見守ってくれている風景が目に浮かびます。

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白人のパパが小さい子と地べたに座って遊びながら、お兄ちゃんのスクールバスの到着を待っていました。次に見かけた時にはその小さい子はフロントのおばちゃんが抱っこしてました。

総務のKさんは本当にすごい人なのです。

なぜってさ、我が家のチビ達がファーストステップとしてタイを大好きになってくれるように、と言うテーマから「古き良き時代のタイランド」を彷彿させるコンセプトで激選してくれていて、それがもうまったく趣の違う物件なのにその点だけはブレていない。これは優秀を通り越して人として優しいから出来るんです。

ここはまさに、タイ人の経営する「きちんとメンテされてるけどゆるい」空間。

走ってる子を大人が目で追うことが当たり前、声を掛けて今日の出来事を聞く自然な関係がある。

そして部屋も、120平米と広く取ってあるそのほとんどが実はベランダ?笑

ヒサシを長くしてベランダを大きくすることで大きな日陰を作り涼をとる。エアコンに頼らない時代の構造です。

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って、言いつつも2台のエアコンがどーんとこっち向いてるけどね。

部屋は車寄せを1階にした2階部分なので、プールで泳いだあとは裸足でペタペタ階段を上がりながら帰ってきます。4階までのコテージが4棟あるような小さい規模の、本当に誰かのおウチに遊びに来たみたいな場所。

とても古い建物ですが「僕が訪れた時代とまったく変わらない。素晴らしいメンテです」とkさん。

終始笑顔で接してくれるタイ人オーナーさんは、ご家族で同じ敷地内の一軒家にご家族で住んでいるので困った頃があればいつだって飛んでくると言ってくれます。

水道代は無料。電気代は実費。アパートメントは通常、水道代は実費より割高だし電気代は1ユニット何バーツと決められて大家さんの儲けが載っています。長く住むとなると光熱費は響いいてくるので、これは非常に助かります!

駅からはかなり遠いんだけど・・・。夫と子どもは会社と学校からお迎えが来るのでなんとかなる。私が街に出る時にバイタクかタクシーか。まぁ私はどこでも大丈夫だからね。

プールやプレイグラウンドを見ても小さい子供を意識して作られているので、しばらくすると子供たちには物足りなくなってしまうかもしれません。一歩門の外へ出れば排気ガスをまき散らしながら、猛スピードで車やバイクが飛んでくる環境で、どこまで自由を感じられるかも不安です。だからほんの小さい時期だけの安全地帯なのかもしれないけれど、縦長のビルディングにエレベーターのボタンを押して登っていく生活よりも、うんと地面に近くて人に近いってのは、子供時代にもっとも大事なものがそこにある気がしてならないのです。

あとはお母ちゃんがいい居住空間を作ることで、慣れない学校生活を支えねばなりませんー!

さて、明後日にはこのパソコンが船積みされてしまうので、バンコクに置いてきたノートに触れるようになる10日後まで更新ができません。

それまでにたっぷりネタを用意しておきます!