小事争論 koji-souron

アジア服・南国よろず屋ままかのボス。まだときどきちゃぶ台をひっくり返したりするけどだいぶ穏かになりました。

母子避難者、移送される(2)

静かに駐車場に入ってきたパトカー。

もう嬉しくって彪はどうしても顔が笑ってしまうので手でほっぺたを抑えている。

凛も意味不明にぴょんぴょん飛んでいる。

パトカーへの乗車は、警察官の指示に寄って行われ一般人が勝手に触ってはいけない!

気を効かしてドアを開けてあげたり荷物を持ってあげたりしてはいけないの。

「まずはお子さんから後ろへ乗車して下さい」ドアを開けてもらいどどどと乗車。

「お母さんはこちらへ」レディーファーストならぬ犯人ファースト的な・・・

あ、でも犯人だったこのまま逃走しちゃうから犯人扱いではないのか。

なにしろ事件ですから!現場検証です。

もう~パトカー目立つ~。

その激安スーパーに入った瞬間から遠慮のない痛い視線が飛ばされてくるのだ。

「あ、あの女万引きか?やっちまったな!」と言ってくる。

思わず意味のない笑みを浮かべて「犯人じゃない」アピールしてしまうわたし。

停車すると後方先から子どもがぞろぞろ出てきてオーディエンスもびっくりだ。

ますます「いったいなんの事件?!」って

興味煽りますよね~すみませんね~ただの置き引き(゚∇^*)

事件で使用されたカートと同じもの(ではなかったが面倒くさいのでこれですと

言ってしまった)の計測。そして現場の撮影。

しかしですね、カバンが紛失後、ものの5分で手元に戻っているんだから

お財布もこの辺のゴミ箱やトイレに捨てられている可能性が高いんじゃないかと

素人の私は思うのですよ。

現場検証よりも、ちょっとそこのゴミ箱ちょろっと覗いてみませんか?て。

事件化すると、目的は犯人確保になるのです。

防犯カメラは確認するけどゴミ箱ちょろっとは見ない!

あ~、今探したい!今探したい!

心の声届かず、またパトカーで移送され管轄交番で書類作成。

警察官諸君は急いでくれているがしかし、なんでこんな?と言う書類多々。

あ~、疲れた。帰りは自力で帰らないとな・・・あとちょっと子どもたち頑張れるかな。

ぼんやり考えていたら、パイプ椅子の上で百伽が船を漕ぎ出した・・・。

「百伽ちゃん起きて!百伽ちゃん!寝たら帰れないよ!百伽ちゃん!」

叫ぶ兄たち、かき抱く母、しかし・・・彼女はもう帰らなかった。

そして・・・パトカーで帰宅。

近くで降ろして頂くと、すたすた歩いてマンションに向かって行った百伽さん。

女って・・・小さくたってアクトレス!

母子は住所が千葉でホテル住まいではなく、かなりの長期誰かの家に居た。

いや我ながら怪しい。

警察としてはその暮らしぶり居住現場を見ておきたかったのか

30分もしないうちに「書類の不備があった」とマンションの玄関中までやって来た。

月並みなやり取りの後、笑顔で書類に印鑑を押しながら

「財布は出てくると思いますよ。では!」と核心に近い予言をして帰った。

「え?」

どうしてそんな事言えるんだろう。

そして実際、3日後にお財布は発見されたのだ。

出てくんだ!

もう驚きを禁じえない。

その後、同じ場所で同じ様な子連れを狙った置き引きが発生。

犯人確保に向け、更なる努力を続けていると聞いた。

しばらく離れていて再会した愛しいお財布。

・・・汚ったねえなぁ。

改めてみるとだいぶくたびれている。

帰ったら替えよう。

本当に今更必要なものは免許証だけとなったお財布が返って来た。

それにしても、今にして思うと最高にラッキーだったのは

その部屋の鍵が戻ってきたことだった。

人様のお部屋だからなくしちゃいけないのはもちろんだけれど、

子どもを連れてまっすぐ家に帰れないのはきっときつかっただろう。

スペアキーを持ってきた不動産屋さんにとっては怪しい子沢山の母子家庭

ややこしいことこの上ない。

そしてスマホがなくなっていれば、まず鍵をなくした事を友人に連絡する

事も出来ない。連絡できないと不動産屋さんも来てくれない。

いくら桜の見頃とは言え、路上で夜明けを迎えるには厳しい気温だ。

「そう考えたら、やっぱり私はついてる!って思うね。持ってるね!」

とすっかり気分良く夫とスカイプしたのであった。

反省、してください。

「かあか~ん、パトカー乗ったね~」

2階建てバスに乗りたかったはずの息子たちだったが、パトカーは一番の思い出に。

抜かれていた現金5000円程は、4人分の乗車料と思とするかヽ( ´ー`)ノフッ

いえいえ、反省、してますって。