小事争論 こじ

アジア服・南国よろず屋ままかのボス。まだときどきちゃぶ台をひっくり返したりするけどだいぶ穏かになりました。

母子避難者、移送される(1)

北朝鮮の出たり入ったりしてるミサイルはyahooニュースからも消え・・・

なんにもなくって良かったね  ┐(´ー`)┌

しかしね、今何が起きてもおかしくないんですよ、ほんと。

アンタッチャブルがコンビ活動再開に意欲を示しているその上段に

「TPP事前協議 今日日米合意」 あ~

あたしが北のミサイルなんかをガタガタ言ってるからこんな大事なことが!

日本の皆さん、ごめんなさい!あたしさえしっかりしていれば・・・!

と、言うお話だよ~~~↓

福岡でパトカーに乗りましたよ。

ええ。

その日のお昼頃、おにぎり持って動物園へ行こうということになりバス停へ。

途中で近くの大型激安スーパーへ立ち寄ったのです。

買い物は数分で済んで、近くにあった子ども乗せカートのお椅子部分で荷物を整理し

そのカートの下段カゴを載せるところに貴重品の入った小さいバッグを置いた・・・。

ああ、

あの瞬間の自分の手をペチンと叩いてやりたい。

自分でも「あ、これ忘れそうだ」と思ったのですが、脳が放射脳だけに瞬間忙殺。

アハハハ~~パタパタパタ~~と子どもを追いかけてそのまま出て行っちゃった。

バス停で時間を確認しようと頭の中で携帯を探ると・・・

「あ!忘れた!」

リュックの中を見るまでもない実感。あのカートの下段にポツンと置いてある

カバンの映像がよみがえる。

それが何の保証になるかよく分からないけど「かあかんは必ず帰って来るから!」と

背中のリュックをしっかり目を見て子どもに預け、バス停に3人を置き去りにして

猛ダッシュ。丁度その日は熱で倒れて3日目復帰初日だったのにも関わらず、大胆な

ストライドであっという間に現場に到着。大丈夫まだまだ足が上がるなと確認しながら

まだ動かされていないカートも確認。

ない・・・・

終了~~~~~

否!

諦めるな自分!レジ係りの方に店内放送と事務所確認をしてもらうが届け出なし。

カートの側に立ってるお客さんたちに聞き込み。

あ、そうだ。ビルの管理事務所に行って名前くらいは書いておこうかな。

子どもをバス停に放置しているので時間が掛かるようならすっぱり諦めようと

思いながら事務所のドアを開けると誰もいない・・・しゅうりょ~う・・・と

思ったら奥の方から

「忘れ物?」と声が。そして「携帯?」と。

「あ~~~携帯もそうなんですが、もうカバンごと」

「これ?」

ぎゃ~~~~~~~これ~~~~~!!!!

本当に↑こんな声を出しました。

中を確認。お財布なし!他はおそらく全部あり!

「どうですか?」

「お財布ありません!良かった~~ありがとうドロボウ!」

「お財布ダメか!」

「いえいえ充分です。自分が悪いのです。ごめんなさい!」

もう自分を責める余りに関係性がめちゃくちゃです。

慌ててバス停に向かって高速ストライドで走っていると、見知らぬおばちゃんと

大きな身振り手振りで話をしているわが子が見える。

遺棄されている子供三人を見かねたおばちゃんが、バス停後ろの団地から降りて

きて一緒に居てくれたのだ!遠くから手を振ってもこちらに気付かぬくらい

おばちゃんと盛り上がっている。明るい声に、救われた思い。

「すみません!ありがとうございます!」と駆け寄ると

「どうですか?!お財布はありましたか?!」と話はもう通っていた。

「ないです。でも良かったです!」とまた意味不明な。

「とにかくカードなんかを止めなくちゃならないのでひとまず帰ります」

「大丈夫?バス代、ありますか?」

バス代、ありますか・・・。じ~んとするその一言。

ありがとうございます。

そして気付く。私はいま無一文なのだ。

だんだん正気に戻る帰り道。背中のおにぎりが重い。

お金はどうでも、免許証やら保険証・カード不正利用が少し不安だった。

とにかく自分の馬鹿さ加減に、いたく傷ついた。

おにぎりをテーブルに出して子どもたちに食べさせながら各所へ連絡。

自慢じゃないけど、自分のおっちょこちょいとは40年の付き合い。

そしてアジア仕込のドロボウとの付き合いも長い。

もう福岡に来る時点で、いつもの旅行同様にお財布の中はカスタマイズ

してあった。現地で使えないポイントカード類はもちろん、必要以上の

クレジットカードやキャッシュカード、カード乗車券まですべて

オーディションに勝ち残った物しか入っていない。現金も明日はお金を

下ろさなくっちゃと思っていた程度にしか入っていない。

被害総額は驚くべき少なさ。

それでも気分は落ちたままなかなか浮上しない。

「かあかんは悪くないよ。大丈夫よ」と言ってくれていた彪が

家に着いて安心したのか「あ~あ~、動物園ず~っと行きたかった」と

ぼやき出した。「そんなこと言ったってしょうがないでしょ!必ず他の日に

連れて行くって言ってんの!ごめんなさいってば!」と母。大人気ない(-_-;)

免許証・・・どうしようかな。

調べると紛失についてはそれなりのお咎めがありお金もかかるらしい。

これが盗難となると話が違う。私は叱られる立場から守られる立場へ。

う~~~ん、面倒くさいけど、行くか~被害届。

時間が掛かるといけないので、子どもたちも上着を着せ連れ出した。

もちろん、子連れの方が同情されかつ早く帰してもらえるのでは?なんて

思いつきもしませんでしたよ~ヽ(=´▽`=)ノ

年配の警察官が子どもをいじりながら調書を取ってくれたが、

この交番は事件の管轄ではなかったのだ。子ども3人を見渡しながら

どこかへ電話をしだした。

「ばか。こっちは小さか子どもが3人もおるったい。お前は走ってこんね」

管轄交番にパトカー出動の依頼。おじちゃんのがえらくって良かった。

調書取りつつ待つこと30分。

その間に放射能保養のことや、被爆検査の話などもちょっと出る。

珍しい話なので喜んで聞いてくれていた。しかしどういうわけか調書のメモ欄に

「福島で被災、千葉へ移転、福岡で検査保養」と話が盛られている。

よくニュースで警察からの話にずれやら訂正やら出るが、こうしてちょっとずつ

伝言が変化するにつれ、まるで違う事件になってしまう様を目撃したのだった。

犯人「言ってねえよー」となる。

「子ども3人連れてよく来たね~。でも今よ。一番いい時期よ。わたしなんてわが事ばかり

して構わんかったから今んなって後悔しとる。もうどうしようもなか」と

子どもの頭をなで、飴ちゃんをくれた。

やがてパトカー到着。

つーづーくー