あまりに暑い日。
週明けはタオルケットに水着に着替えに・・と荷物が多くてタクシーで登園。
彪と百伽を園で降ろしてから、凛之助と病院をはしご。皮膚科と小児科だ。
とにかく忙しい朝の始まりだった。
病院ではなかなか進まぬ診察。保育園のお昼ご飯の時間も近づいてきてハラハラ。
しかしこの暑さじゃ、病院帰りの人を走らせるなんて・・・無理だなあ。
りんくん、自転車の後ろに乗れる？
最近、凛のお友達がお父さんの自転車の後ろに乗っていて後輪に足を巻き込まれ
大怪我をしたばかりだった。自分なら、けしてそんな事はすまいと思い
その包帯グルグルの足を見て鳥肌がたったのだが。
そして私は待合室に凛之助を待たせてわざわざ、わざわざ自転車を取りに家へ戻ったのだ。
りんくん、ここから足を動かしたらダメだからね。お友達、すごいケガだったでしょう？
ここから足を動かさなければ大丈夫。かーかん、ゆっ～くりそ～っと走って
保育園まで行くから。わかった？
すーっと
自転車はゆっくりゆっくり走って風が起こる。後ろで凛之助が笑っていた。
前をふらふら走るおばちゃんの自転車をすいっと追い越して横断歩道を渡りきり
ほっとしたところで
ガンガンガンガンガン！！！！
やったーーーーーーーーーーーーーーーー！
慌てて自転車を止める。スポークの間に小さな足が入り込んでいた。
バックして足をそーっと引っ張り出して、靴下の中を見る。ああ・・・！！！
追い抜いたおばちゃんが落ちた靴を拾ってくれ「痛いなぁそりゃぁ」と言った。
「痛い、痛い！かーかんの馬鹿！自転車なんか乗りたくなかった！最低だ！」
「だからここから足を動かさないでって言ったでしょ！なんで動いちゃったか！」
「バカバカ！痛い～～～血が出てる？どうなってる？折れちゃった？」
「今から病院行くから降りないでそのまま」
「もういやだ！自転車いやだ～～～！！最低だーーー！」
「だから足を動かさないでってあれほど言ったのに！」
二人は罵り合い、相手のせいにしながら、受け入れ難いその現実に打ち負かされていた。
あ～～～～～どうしよう！！！神様！
午前診が終わっていたが、お願いして入れてもらった。
待合室にはたくさんのおばあちゃん達がキリキリしながら順番を待っていたが
電話に行ったり書類を書いたりする私の代わりに、誰かがいつも凛之助に
声を掛けてくれていた。そしてみなさん「誰でも必ずやるのよね」と本当に？！
凛之助の言うとおり、私は本当に最低だ。
そんなことするお母さんは失格だ。
幸い骨折はなかった。しかし圧迫裂傷しているので痛さは想像以上だそうだ。
ごめんね、りんくん。
いいよいいよ。大丈夫だよ。すぐ治るよ。
手当てを受けてほっとしたらやっと、互いに優しい言葉を掛け合う。
スパゲッティーが食べたいなあ、と言うので、ベビーカーに乗り換えダイエーへ。
包帯の上から履けるサンダルもついでに買ってポポラマーマでランチにした。
しかし、まるでおでこで食べてるみたいに無味だった。
ふたりしてやたらとしゃべり、やたらと飲み続けた。ドリンクバーには勝ったな。
トイレの介助も必要だし、テーブルにも付けないので保育園はしばらくお休み。
いちいち中腰なので私の腰がそろそろ限界か・・・と、唸っていたら
保育園の英語クラスだけは行きたい！出掛けて以来、そのまま普通に登園し始めた。
先生はトイレくらいなんのなんのと面倒を見て下さる。
ありがたいことです。本当に・・・。
凛之助につきっきりになれば、今度は彪が情緒不安定。
始終、母を捜してばかりいる。食事中に涙を流す・・・・
百伽もやたらとうるさいなあと思っていたら、こちらは便秘解消と共にご機嫌に。
子供も3人もいると、本当にお互いが大変なのだなあ。
視てる人を大変と言いますが、やっぱり本人達のが大変。
彪くん、時々凛くんの手を取って心配そうにじっと座っていたりします。
自分達にしかわからない世界があるみたいです。
と、保育日誌に書いてあった。
双子の関係は、軽く親子関係を超越していく。
母に構われずにちょっと淋しくなったりするけれど、それとこれとは別のこと
単純な妬みやきもちとちょっと違うんだ。
だからこそ彪の情緒不安定もなかなかせつない。
とにかく
私もブルーでやんすよ
脳軟化もこの怪我の一件からますます酷いし、なんかこう・・・何もかも
うまくいかず、すっかり落ち込んでおり自分に自信がなくなって・・・。
アップしようと思っても進まず、まっすぐこじに来てしまったんだから
そりゃ重症なじゃないの？誰かに解ってもらいたいだなんて？
明日から子供らは三連休。
罪滅ぼしにかしずかせて頂きますよ。ええ。なんなりと。
はーああー、お腹すいた。
どんな価値のない人間もお腹は空くのね～
はーああー
