さて、かなり間の抜けたタイミングでの双子とリゾート記・・・。
車の移動に弱い彪でも行けるところで、魚を間近に見られないか?と。
だったらいかが?とコンビニのおばちゃん。プーケットからもっとも近い島カイノーク・カイヌイ・カイナイ。島内での車移動は避けられないが、無事に港に着きさえすればボート15分でお魚に会えるらしい。しかしこのスピードボートってやつがまたやっかいで・・・私なんかはスピードボートが高速出せば10分でギブ。中型ボートなら半日乗ってても平気なんだけれど・・・。まぁ望んでもなかなかそれ以上に近いところってないわけで。
乗り物酔いの薬を飲んで(母も)ロビーで待っていると思いの他きれいな4WDがお迎えに来た。あれ?気のせい?いや・・・やはりきちんとした車だとこの道も気持ち悪くないかも・・・。問題なく港に到着!新しくリゾート開発されたらしいキレイな港。代理店の事務所に通される。なぜかアイランドホッピングにはお馴染みのジャムサンドビスケット
こいつをつまみながら他のホテルからのピックアップを待った。
金髪の母子とかモヒカンとか一人旅のおばあちゃんとかタイ人の彼女を連れた刺青とか、いろんな人が集まってきた。双子は誰に対しても先入観がないので、完全にニュートラルな顔つきで全ての人種の傍らにいる。私だってもちろん何も考えてない顔で対峙しますが、それとはまったく違う。まっさらってなんかすごいなぁ。ガイドはころっとしたユーモア系のオカマちゃん。船内は一気に和気藹々。日本人は我々家族だけ。お弁当のサンドイッチの食べ方が下品だとか、風上に立つな臭いぞとか大声でよそ様に悪口が言え気持ちがいい。しかしこの変な開放感に馴れると日本に帰ってからが大変です。
ちょびっと走ったらカイノークに到着。
おー!こんなに近いのにきれいじゃん!ちなみにままか夫婦は意外にスノーケリング歴が長い。誰に教わったわけでもないのだがただ長い。実はダイビングもする。で、今まではクラビやらピピやら距離のある島へは行った事があり、透明度だとか魚の種類だとかをえらそうに口にするのではあるが、今回ばかりはとにかくどんな種類でもいいから双子の前に魚がわんさか出てきて欲しいのよ。その希望は船着場からすでに達成。またしてもお馴染みのオヤビッチャ。黄色と黒のしましまの魚だ。いつだって、もういい!っつう程たくさんどこにでもいるのだが、やはり裏切らないオヤビッチャ。あまりの群がりようにびびる双子。
「おかちゃなに!食べられちゃう!」
そうそう。気を付けないとパンと共に指をかじっとやられるぞ。
しかしなにしろこのツアー。3島巡るのに半日かからない。
到着したら30~1時間も遊ばずにすぐ撤収。それでも子供を放ったらかして潜れるわけでもないので、なんだか丁度いい尺だ。島と島の間にはボートエントリースノーケルの時間もある。乗り物酔いする人にとって、停泊している船ほど不快なものはない。ささ、海へ飛び込むぞ!と双子を連れ出そうしたが、りんは頑として降りないと言う。ひょうは乗ってると吐くだろうなぁと思った母はもう無言でぱっぱとライフジャケットを着せ、自分用はちょっと迷ったけどやっぱり着てお尻からそーっとエントリーした。
・・・・らら。
ライフジャケットが大きすぎて、ひょうの胴体が抜けて落ちそう
ひょうはまったくバランスが取れずただ身を硬くしていた。バランスって自然に取るものじゃないのね。学習なんですなぁ。浮き輪ではないスタイルが初めてだし海自体をまだ「なに?」って思ってるレベルだから。スノーケルを着けているとは言え、ひょうを片手で支えて片手でバランスを取り続ける私も入水2分で限界を見た。ライフジャケット着ててよかった!
あー、しかし、、、やばいこれ時間が経つだけで死に近づく。
待て待て落ち着こう、としばし同じ場所でただ漂っていると。
「かーかん、、、、こわい」
そうだろうそうだろう。
恐怖を感じさせまいと声を掛けようにもうっかり「うーん」とか言っちゃってるもん私。子供には見えてますよ~親の誤魔化しが~
「こわいね~上がろうか~」とゆっくりバランスを取りながら、スクリューを避けてボートの梯子へ接近。気付いて~おかまちゃーん。おかまちゃんはお客さんと盛り上がっていて貧相なアジアの母子が半分溺れているに気付かず。
「ヘルプミー」
・・・届かず
「チュアイドゥアイ!」←タイ語で助けて
はっと振り返ったおかまちゃんがひょうを抱き上げ受け取ってくれる。母は渡した反動でまた海へ・・・はら~~さようなら~
しかし1人なら大丈夫。せっかくなのでくるりとボートの周りを一周してから乗船。
ほー。
私の周りもオヤビッチャばっかりだったが、オヤビッチャになんかひどく安心感・・・。
私が上がると間もなくボートは走り出した。びゅーんと耳に鳴る風。余りの寒さに子供達を急いで拭いたり抱いたりと、びしょ濡れのままパニクッっていたが「これでよし!」と万端整ったところでカイヌイに到着。あれ?なんだ超近かった。焦って恥ずかしい・・・
3島目ともなると場慣れしてきた双子は浮き輪でオヤビッチャの中を泳ぎだした。よしよし。
しかし、いったい他人の子供を撮って何の記念になるのか、いろんな人に双子の写真を撮らせてくれと言われる。誰かの思い出としてFacebookかなんかで見かけちゃったりして。
「みなさん注目~!帰りま~す」とおかまちゃん。
あっという間にアイランドホッピングは終了し一路港へ。
駆け足で盛りだくさん。死にかけたりしても、エレファントライドより疲れなかったかも。
何しろ近いっていいわー。
小さい子連れには最適。おすすめ。
そして自分よ、無理は禁物・・・・