小事争論 こじ

アジア服・南国よろず屋ままかのボス。まだときどきちゃぶ台をひっくり返したりするけどだいぶ穏かになりました。

今まで誰にも話せなかったこと。

プチ留学のさなかに、朝カフェっちゅうのをやっています。

私と個別にお話ししたい事があるとか、美味しいもの食べに連れて行けとか、なにかご希望があればふさわしいカフェを選びまして基本マンツーマンです。

これはあくまでも任意です。面倒な人はスルーしてOK。

しかしこの夏は、全員が手を挙げてくださってですね、滞在28日間-土日祝日=19日しかないのに、参加家族17組とどうやって会うのかという難題。ハハ

ま、とにかく会うんですよええ。

 

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参加者全員が一堂に会し更にBKKのツイッター有名人もやってくるという「大ままかバー」や、大人気の「バンコクカレーの会」、2泊3日の「ままかツアーズ」など、夏はお楽しみが目白押しなんですが、この朝カフェが、一番よい思い出になっていますと言って頂けてるかもなって思います。

 

ままグロの使命は、いまここでないどこかを探している子に、きっかけを提供することです。それは同時に、親御さんにここではないどこかを見てもらうってことです。

こういうのあるけどどうかなぁ行きたい?って子どもに聞く人多いと思うんだけど、いくー!って言ってもヤダーって言っても、そこあまりあてにならないです。旅行に行く時って子どもに聞かないでしょ。ねえどう?って聞くのは、自分が揺れてるだけなんですよね。とにかく自分に必要だと思ったら「ねえどうする?行きたい?」なんて聞く前に、自然に行くことになっているはずです。もう親の要請だと認めてください。

でもね、多くの我慢を、静かに強いられている毎日で、情熱を鎮火させながら暮らしていると、自分がしたいことってだんだんわからなくなる。たいした欲望もない生活に慣れてしまいます。お母さんだって、お父さんだって、そうじゃないこれじゃないここじゃない!って思ってたのかも知れない。プチ留学が目に入ってグラグラきたら要注意です。本当はここじゃないどこかに行きたい・・・気が付いちゃったらとても面倒くさいことになるんです。そう「今いるここが好きじゃない」という話は、かなり角が立つんですよ。共に生きている人を傷つけるし否定することになる。放射能、避難移住、家族関係、自己実現。

朝カフェで「誰ともそんな話をしたことがなかったんです」という方がとても多い。子ども達にどっちを向かせるのか決めるのは親です。でも親も道に迷っている。迷ってない親なんていないです。子の手を引いて休まずグルグル歩き回っているのに、どこにもたどり着かない。私はそれぞれの子育てにああせえこうせえと決して言いません。私自身そこに興味はあんまないんです。私は友人のひとりとしてお茶を飲みながら、今までその人が誰にもしたことなかったという話を聞きます。なんていうかなぁ、みんな一生懸命生きててさ、誰の人生もほんとに深く愛しい。言葉にするととても陳腐なんだけどね。刺さります。誰にも遠慮せず話してくれたらいいんです。だって、私は皆さんの生活に関わることのない人間だからね。旅の途中だからこそ、いっかい荷物を下ろして整理して持ち直す。そんな感じで。

プチ留学という文字にグラグラきて、うっかり参加すると決めてしまった。もうそれだけで実はずいぶんと大きな変化なんですよ。更に、バンコクで生活をしていく中で感じられたことは、今後の考え方にとても影響していくでしょう。私と話したことなどは、大きな変化の流れの中のちょっとしたメモのようなものだろうと思います。私は遠くから来てくれた友人を労って気兼ねなく話してもらって、ちょっとすっきりした顔になってくれたら嬉しいです。これからも続く子育てと、自分探し。ほんの少しの間ですが立ち会わせていただいて、わたしこそ感謝だよっていつも思います。

そしてこの夏もいそいそと、パタナカーンから3っつの乗り物を乗り継いでスクンビットへ向かうのでした。

 

あれよ、今年から7月が我が家の子ども達の夏休みになったため、プチ留学直前にも関わらずおそらく毎年ここで一時帰国することになります。いつもならもう少しのんびり出来た各手配も大慌てです。

で、その7月は兵庫県を皮切りに、日本を周ります。皆さんにお会いする機会をたくさん作りました。福岡、東京では朝カフェもやります。

 

7月2日 兵庫県三田市 11:00~ あぜ豆食堂&プチ留学コラボ @toru_nan

7月3日 大阪南森町駅そば 12:30~ レンタルスペース

7月5日 サワディシンチャオ 11:00~ メンバーとパトロン限定

7月6日 鶴橋そば 終日 メンバーとパトロン限定

7月10日 東京新橋駅そば 朝カフェ 10:30~

7月20日 福岡プチメン会 メンバーとパトロン限定

7月21日 福岡 朝カフェ 10:30~

 

赤い所は、一般の方も参加して頂けます。タイの教育事情、バンコク移住についてなど、リクエストでお話しますが、プチ留学のお話がメインになりますので、ガイドブックを読んでから参加して頂けたら、めっちゃ盛り上がると思います。

http://www.mamaka.com/mamaglo/mamagloindex.html

 

毎日あちこちへ出掛けるので、目下体力が心配ですが、お会いする皆さんのエネルギーをちゅるちゅるちゅるちゅる吸って、生き延びてみせる。生きる!

どうか私をちゅるちゅるしないでくださいね。シワシワしちゃうから。

 

 

 

ありったけのお金で買うもの

昨日から引き続き、日本からの友人に話していたお金の話です。

 

 

平等と公平は、いくらですか?

 日本みたいになんでも値段が表示されていてほぼ定価で、チップも不要、寄付もしない習慣で暮らしていると、名前のつかないお金にはすごくモヤモヤする。値札のついた買い物は、嫌な思いもしない代わりにお金に対する主体性を失いがちだ。その名前のつかないところに金を払うと言うことにいろんな面白味や個性が隠されているというのに。金額がおかしかったらざっくばらんに「なんでこんな金額になるの?」って聞いてみたらいいんです。なんで聞けないかというと、請求に対する会話といえば「クレーム」しかイメージできないから。そんなことで事を荒立てるなんて不本意なのね。でも、こちらでは請求書を見ながら店員とあれこれ確認するのは日常茶飯事で、なにも眉間にしわをよせる必要もなく、いい感じに双方笑顔でやり遂せるのよ。確認はあくまでも確認。クレームじゃない。ちなみに英語で苦情はクレームと言わない(余計な情報)

 

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そして乗り物だけでなく、病院や学校でも、必要とあらば交渉が出来ます。最初から決められた金額を支払うことが出来れば遭遇しない事態ですし、なるべく言われたとおりに払うべきだと思います。お金があってそんなの面倒くさい人はしなくていいことですが、ただ、そうでない人は、どうしても交渉をしなくちゃならない場面が訪れるのですよ。交渉というとおこがましいですね。それは相談です。歯をセラミックに替えるのに1本17000Bなら、2本いっぺんにやるから15000Bになりませんか?など。「どうしたいのだ、いくらなら出せるのか」という話は医療の場だって膝突き合わせて話し合います。落としどこは人によって違ってもよいのです。

 

日本にいると、みんなが同じ金額を支払って同じサービスを受けられることが「平等」であり「公平」とされています。治療費のディスカウントなんて先生にする話ではないですよね。そんなのはしたないし、払えなかったら諦めるが当たり前です。一方、地獄の沙汰も金次第のタイランドでありながら、金がなくてもどうにか生きたい場合、金のことはけっこうどうにかなったりする。そもそもお金は巡るという意識やタンブンという喜捨の精神があるから、同情出来る事情があれば寄付もあっという間に集まります。とにかく金の話はみんな大好きで、共通の困りごとです。誰もが真摯に(興味本位ともいう)耳を傾けてくれる。みんなと同じ学費が払えなくても同じ教育を受けられたり、保険がなければ懐に合わせていろいろはしょって治療を受けることが出来たり。「お金ないのか、じゃどうしようか」と考える余地がある。この余地がタイランドの懐です。

「平等」や「公平」に条件を持ち出さないっていう、何気に粋な心意気。求める人が声をあげたらそれに応えれるかどうか、与えられるかどうか、どうやって切り分けたら凸凹が平らになるかという視点から生まれた「出せる人が出す、出せない人はそれなりに出す」ってことで、まぁいいか・・・というおかしなそして素晴らしい価値観。だと、私は思うのです。が・・・

「それはちょっとずるいなぁ」と友は小さい声で言いました。

いやそうなんだろうなぁ。日本人は同じ金額を出すための努力を惜しまないものね。いつも出してばかりいる人には腹立たしいしかないのかも知れない。いっかい救われる方になってみないとこの素晴らしさ、わかなんないのかもなって思う。

 

 

ありったけのお金で買うもの

うちのお手伝いさんワさんの子ども達は、うちの子ども達と同じ学校に通っています。近所に日本語ペラペラの面白い外人さんがタイ人の奥さんと美味しいぶっかけ飯屋さんやってるんだけど、ここの子も同じインターに通っている。そもそもタイは階級社会だから、単純に学費を中心に棲み分けすれば同じ場所にいることはまずあり得ない。私たち移民同士はその呪縛から離れて向き合えているとしても、タイ人には難しそう。でも多くのタイ人達がそれに不満を持っているようには見えないのです。いつもみんなフレンドリー。彼らがその環境のもたらすGoodバイブスを感じているのであれば嬉しいなぁと思います。我々移民の多くは裕福ではない。ぶっかけ飯が一皿45バーツとして、インターに行くにはどれだけ働けばいいんだろうか。プチ留学の学校もそうなんだけど「ここに通いたいんです」と言われちゃったら参ったなぁで、この子を引き受けるにはどうしたらいいんだろうって、学校は考えるんですよ。私が出会った学校がたまたまそうだったのかも知れないので断言は避けますが、困り事を正直にお話しして嫌な顔をされた事はありません。それなりの対応をしてくれます世界中の子ども達を宗教や人種にこだわることなく広く受け入れるなら、個々バックグラウンドが違うのはあたりまえです。それぞれの学校にそれぞれの考え方やサポートの仕方があるのだと思います。そしてその采配できるのは、しっかり金銭的にバックアップしてるタイ中韓の人々がいるからでしょう。それに助けられて学校への敬意を自分たち最大限の金額にしてなんとか支払ってるという家庭が少なくないのではないかな。その凹んだ部分が言及されることはなく、どの子も毎日同じ教育を受けることが出来ている。出せる人は出す、出せない人はそれなりに。お金を払えるかどうかではなく、同じ教育を授けられるかどうかにプライオリティがあるのです。でもお金を出すってことも同時にとても大事なことなんだよ。援助のある子ども達はしっかり勉強して、この子がこの学校にいてよかったなって思われるようにがんばらなくっちゃ。援助されてる子がどの子かはわからないけど、子ども達同士は貧乏だの金持ちだのお互いよく知りつつもさほど大きな事柄にとらえずともに学んでいます。

私はそういうあり方が、ずるいと思うより、すごく安心するしめちゃくちゃ誇らしく思うのです。

 

ちなみに、ワさんは学校からの紹介でうちのハウスキーピングに来てくれています。つまりお人柄は学校の保証付き。昨年マヒドン大学のピアノ科に合格したワさんの息子さんが、うちの子にピアノを教えてくれています。もぅごっつスイートなピアノを弾く人で、私はキッチンで聞きながらいつも泣いています。この前はずうずうしくもそのピアノで歌わせてもらいました。ワさん一家はミャンマーからの移民です。旦那さんは起業家で、おそらく収入のほとんどを3人の子の教育に充てているでしょう。「私には教育がないですから」ってワさんは言うけど、汗水たらして働いて、子どもの可能性にすべてを注いで願いを叶えてあげられるすごい人。それに子ども達のことをとても尊敬しているんです。この流れの中だけでも、学校を中心に移民同士が助け合って存在していることがわかるでしょう。平等に(日本的には不平等に)切り分けられた教育が、ひとりの子どもをピアニストにし、その子がうちの子に音楽の素晴らしさを分けてくれ、そのお母さんが「明日学校休みって知ってた?」って私に教えてくれる。

 

教育費をねん出するのは本当に大変です。どの子にも教育が与えられる日本をうらやましく思うこともあります。同時に、タダほど怖いものはないとも思います。

移民の一世がありったけのお金で買っているものはなにか。尊いです。

 

そんな話を友人にしました。

 

彼らは新しく家を買い、85歳までの大きなローンを抱えています。どうせ高い家賃を払わなければならないのだから、とてもいいことだと思います。

日本にいる時から不思議だったんだけど、家なんて生涯で一番高い買い物をするのに、お試しが出来ないっておかしくないですか?w

私が家を買ったときに不動産屋さんに言って大笑いされました。でもいい案だねってそういう時代は来るかもね!って。そうならないのは常識とかルールがあるからだけど、タイランドだったらそれを相談できるような気がするのです。

悪く言うと適当、よく言うとフレキシブル。地獄の沙汰も金次第でも、あなたの話は聞きましょう、と閻魔は言ってくれるように思います。

これまたそうしてくれるのは、いい人だからじゃなくて、結果、自分の得(徳)になるから!っていうのがいい。人になにも与えることが出来ない人こそが与えられるものってのがあるんです。

 

お金を払うあれこれで見えてくること。

これはタイランドの常識ではなく、私の主観です。私から見えてるタイランドのほんの一部。

 

 

私たちは騙されているのか。

 

 日本から仲良しの夫婦が遊びに来てくれた。

その時に盛り上がったお金の話。

 

かわいそうに、どこから見ても観光客の彼らはタクシーでボラれるから、騙されるのがつらくてBTSに乗るというのだ。

では、いったいいくら損失したのか、という話。

もちろん値段を交渉してくるドライバーが安い事言ってくることはないよ。でも例えば空港から400~600程度なら上乗せされてたってたかが知れてる。大事なことは、ちゃんと目的地に着けるかどうかなんだよ。自分が観光客なら、見知らぬ土地でよく目的地に着いたなって自分を誉めてあげていい。自分がきちんと立ち向かえなかったことなんか責めないで、さっさと日本円に換算して自分を許してやれと言うわたし。

「そうなんだよね、わかってるんだけど」

うん、そうかそうだよね。金額じゃなくて騙されるってこと自体が極めてショックなのだよね。ツアー先のレストランでもなんだか値段がおかしかったとか、あの時のあれはなんだったんだとかいっぱい出てくる。でもそれって全部が全部、本当に騙されてる?とも思う。言葉が通じないから解消できないモヤモヤが溜まっていってしまうけど、よくよく聞いてみると金額からして、なんか計算間違えてるだけっぽかったり。そういうのは、自分で勝手に解釈して楽になる方にしてよしなのじゃないかな。

 

定価がない世界は、高いとか安いとか、何に払うことが正解か不正解かなんて、人によって全然違うし場面を変えるだけで意味をなくす。都合のいいように考えたらいい。

 

いい人も悪い人もない。

この前、春プチのママさんが帰国で空港まで乗ったタクシーにiPhone忘れたんだよ。彼女がiPadでiPhoneを追跡すると、どうやらそのドライバーさん彼女を乗せたホテルまで戻ってくれている様子。私が電話をかけてみたらホテルのレセプションが出て「無事に届いてますよ」と証拠にiPhone抱えた悪そう~なドライバーさんの写真を送ってきてくれてた。実はそのタクシーの運ちゃん、メーターを倒さず700バーツをふっかけてきたツワモノだったんだけど、そんないっちょ儲けたろうと思うような人が悪人かというと、そんなことはない。じゃあ善人だったのか!というと、そういうことでもない。楽してうまいこと儲けたい気持ちと、困った人を助けたい気持ちは、同じ人の中にふつうに存在する。お礼をはずむつもりだったが、あいにくレセプションが電話番号を書き間違えたらしく彼に想いが届くことはなかった。あぁ

 

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※彼を探しています

 

その10バーツは、いくらなのか。

モタサイに10バーツ高いって喧嘩腰の啖呵をきる人が、300バーツのワイン何杯も飲んでチップをカッと置いてったりするんだよ。ケチで喧嘩してるんじゃないんだ。その人は誤魔化されるのが大嫌いなの。でも私はなんかその人がモタサイにガツンと言ってやったわ!って聞くたびにいやーな気持ちになるのよ。モタサイに出すお金なんて300バーツのワインからしたら、鼻くそみたいな金額じゃん。かっこいい場所で見栄を張ることには使えるのに。モトサイの10バーツなんかもういいじゃんって思っちゃうのね。でも、たぶんそこは彼女の譲れないとこなんだな。タクシーもモタサイも喧嘩の種でしかないから、ついにバイクを買ってました。バイクを買うほどの憎しみ・・・

 

金を出すに相応しい人や場所やモノや。

良い悪いではない。

本当に個性がよく見える。

 

つづく

 

小さな誇り

 

春プチMarchが始まりました。

一番心配ないと思っていた姉妹が初日から苦戦しています。

タイ日ハーフで、ご両親は英語で日常生活をされているので英語耳は出来ており、お母さんいわく、受け身すぎる控えめなキャラクターがアウトプットの壁になっているのかもと。でも、それがどういう事を意味するかというと、例えば悪口や適当な取り成しなど余計な情報は入ってくるのに、言い返せないといってことでもある。モヤモヤしたセッティングとなります。英語が聞こえることはいいことだけど、もしうまくいってない場合、なかなかしんどい環境になります。

 

日本からくるほとんどのキッズは英語ができません。

学校楽しかったー!!って帰ってくるのは低学年。大きな子はなんとなく緊張溶けきらぬ顔で帰ってきます。ただ座ってればいいよって私は言いますが、大きい子にはプライドがあります。その年齢なりの経験や叡智を総動員して臨んでいるんです。臨んでしまうのです。それ自体、とてもいい経験なんだけど本人たちには知るかボケぇですわ。

 

 

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先生やお友達が言ってることがまったく理解できないのは、実は言語の問題ではないのです。これ英語が出来ても出来なくても、あんま関係ない。例えば私とラフィーザとかね、もうめっちゃ毎日テキストしてるけど、よく読み返すとこんなんでよく会話が成立してるよなと笑うレベル。毎朝会うフルーツ屋のおばちゃんとはタイ語で話してるはずだけど、自分のタイ語能力を超えてお互いのストーリーをいくつも共有していたりします。夫タッキーもオーダーくらいしかタイ語で話したがりませんが、会社からの電話には出てなんか返事をしています。老夫婦が「アレ」「コレ」だけで何言ってるかわかる世界と共通です。

半分以上が、環境に頼った理解なんですよね。知ってる人とは話が通じてしまうというミラクル。学校も同じです。知って知られる人になるまでの道のりです。

 

観察と洞察。これは緊張しているうちは発揮されにくい。3日待てと。それからルーティンが見えてきて察する事ができるようになる。察するのが苦手な子は、身振り手振りでとにかくNOを伝えられるようになる。それぞれのやり方で現状打破が始まるのです。本人たちには自覚がなくても、毎日なんらかの成果を得ています。これは、なかなかエキサイティングだし、じんわり達成感も湧きます。いい顔して帰ってくるようになるのに1~2週間かかるかも知れないけど、これは本当に尊いことです。

 

横を見て焦るようなことではなく。

有意義などという小賢しいものを求めるのでもなく。

 

知って知られる人になるまでの道のりは、立派な人になるためでも誉めてもらえるようなことでもなくて、実に過ぎていく日常の結果でしかない。

 

何回言われても分かんねぇな俺。と思ったらそれでいいのです。傷つけられた小さなプライドをちぇーっと笑って受け入れよう。だって出来ない英語や苦手な社交が無残だってそりゃしょーがないじゃない。小さなプライドが白旗をあげる頃、サッカーやろうぜってことになるんじゃないかな。だらしなくてもダメでもいいの。だらしなくてもダメでもいいってことを覚えて帰ってください。

 

君を君だって知ってくれてる人が日に日に増えたら、なんか通じるようになるんだよ。

え?それだけ?って?

そう、それだけ!

 

 


 

 

夏がくる。

また、夏がやってきます。

こんなところに住んでいると、年中夏なのでクリスマスツリーにおおってなるくらい季節感なしなのですが、日本からやってくるプチ家族のおかげで「夏やなー!!」って思います。子どもの夏休み。10歳には10歳のたった一度の、4歳には4歳のたった一度の夏休み。子どもの夏休みはねえ、大人になったら絶対来ないの。みんなしっかり夏休めよ!

 

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さあ、今日から夏プチ2019のDMグループがスタートしまして、その瞬間からもう参加家族のおしゃべりが止まりません。かしましすぎて笑ってしまいます。

 

あつこさんは群れますよね~って言われたことがあるんですが、わかっちゃいねえなぁの一言です。まず成熟した大人の集まりを群れと呼ばないでくれ。群れの長であると見えるなら、私の傍らにいる友人に失礼だからよしてくれ。ただ自分の好きな人と好きな人を繋いだり、誰かと何かを作ったりすることはとても好きだし、円滑なコミュニケーションが成立するグループを拒絶する理由はありません。誰かと過ごすのも好きだけど群れなくても平気だしひとりも上手です。

ここに集まるお母さん、お父さんも、実は群れないタイプの人たちなんじゃないかなって思います。直感。たぶん、ちょっと変わってるねとか、クールだねとか、言われるタイプの人多いんじゃないだろうかw。群れに背を向けがちな人は怖がりです。自分に正直にしか動けないから、誰かを傷つけてしまうんじゃないか、それはつまりひどく跳ね返って結局自分が傷つくことになるのではないかという恐れだったり、はたまた表面的な付き合いと親密な付き合いとの区別がうまくつかずに、傷つく経験が多かったりとか。でもそういう経緯を踏まえて、大人になった人はいい感じです。ただそういう輩はいまだに漠然とした集合体がきつく思えるのではないかと思います。

でもプチ留学が産まれたツイッターという土壌はつねに内向きなこと、そこに「タイに住む」っていう見えないし道幅もだいぶ広い目的意識があることで、いまや大人になった皆さんは想像以上にうまくやれると思いますよ。そしてその予感があるはずです。

ぜひ、調子に乗って、おもいきり楽しんでほしい。後悔しないように慎重でいるよりも、後から反省すりゃいいやと開き直った素晴らしいみなさんです。

それぞれ変で、それがまた面白い。

 

「本当の自分」なんてわたしは信じていなくて、新しい自分を何度もデビューさせてやればいいと思っています。みんながどんな人生を送ってきたのか、垣間見られることもあると思うけれど、そんなの忘れちゃえなんて思わないとても大事だよね。でもその過剰な自己を抱えたままどんどん新しい選択をしていくことも可能です。トライアンドエラーを繰り返えし、笑いながら生きていく。自分がいっぱい許されると、人の失敗もどうでもよくなるものですタイランド。

おおらかにおおらかにやっていきましょう。

 

 そして、夏の前に春だよ・・・

 

  

 

 

 

根競べ

私は小田舎に住んでいるので、エアポートリンクによく乗る。

 

ある日マッカサンからエアポートリンクに乗ると、座席一列の半分を占めて中国人親戚一同が座っていた。顔がwそっくり見事な親戚一同だ。しかし雰囲気がなんだか固い。目の前に立ったら、すぐにわかった。声を噛み殺しながら小さな男の子が泣いている。お父さんは興味なさそうに顔を背けていてなんとも冷たい態度。隣に座っているそっくり顔のお兄ちゃんはうつむいて、時が過ぎ去るのを待ってるようだった。親戚一同もなにやら会話しながらも干渉しない体である。

 

どうしてそんなことになっちゃったのかなぁ。男の子が何かわがままを言ったんだろうか。

 

タイ人は子どもを叱らないので、それはもうちょっとどうにかしなさいよ、というほど叱らないので(気分で叩いたりはする)子どもが泣いているのに声も掛けないなんて、とっても落ち着かない。私だってそうだ。誰かブレークスルーしちゃえよ。飴ちゃんやで~ってやっておしまい!って思ったけど、外国人が多いこともあってかいつものお節介は発動されない。

 

そのうち男の子の声はしだいに大きくなってきて、お父さんになにやら訴えだした。空港も近づいてくる。

待っていた言葉が耳に飛び込んだのかな。お父さんがゆっくり男の子の顔を覗き込んでそれからて耳元で何かささやいた。男の子がウンウン言うとお父さんは彼を持ち上げて、膝に乗せてぎゅーって抱いた。お父さんが泣きそうになっていた。ぎゅーって何度も抱いて、お父さんが体を揺らして男の子の頭をいっぱい撫でる。お父さんつらかった。がんばってたんだ。顔そっくりのお兄ちゃんがうつむいたままで笑っている。

 

「よかった!よかった!」と心で叫ぶわたし。男の子ほっとしたろうと思うと、そしてお父さんの心中を思うと泣けて、思わず中国人一家の隣から並んでるタイ人おばちゃんに同意を求めて向き直ると、4人並んだおばちゃん全員が涙目である。口を開くと号泣しそうなので、目でしゃべるwww 

 

 

空港より手前の駅で私は降りた。

降りてもしばらく、ぎゅーって抱いてたお父さんの顔を思い出しては涙が出た。ソンテウの中でなきべそかいてる不審者。

 

もうお父さん、怒らないでね。

楽しい帰路になりますように。

 

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新年のごあいさつ(遅め)

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あけましておめでとうございます。

 

遅い・・・

 

新年早々リペ島で溺れてみたり、やけどしたり、夫婦げんかしてみたり(大変珍しい)、ジェットコースターに乗ったりと、超忙しかったんですよ。

 

 

さて春プチの準備が進んでいます。

夏はおそらく大勢来るから、少人数の方が落ち着くって方はこの春に来られるとすっかすかです。私もお会いできる機会がいつもより多いと思います。フライト取って、宿を抑えるだけなので(宿のオススメもいたします)その気になったら立ち上がれ。今ならまだ間に合います!

 

 春の募集要項 ↓

mamakaboss.hatenablog.com

 

それから、そろそろこちらの参加も思い出してください ↓

 mamakaboss.hatenablog.com

 

最近、高校生のためのプチ留学は?と言うお問い合わせも頂きます。

プチ留学のインターは残念ながら3歳~13歳までの募集となっています。ただ、特に厳密な決まりではありません。だいたい日本からくるキッズたちのほとんどは英語が出来ないので、自分の学年より下げて授業を受けます。14~15歳くらいまでであれば、そして鼻たれ小僧と一緒でもケッと思わないでくれたら問題ありませんので、ぜひ問い合わせてみてください。

そうじゃない、英語をやりたいんだ!と言うことであれば、上記の「大人のためのサマースクール」がおすすめです。考え込まず、反射的にアウトプット出来る英語を目指して大特訓します!

 

そしてこの募集が落ち着いたらいよいよ夏プチの募集がスタートです。

募集開始は、3月初頭を予定しています。

 

で、7月はブリが日本を回遊します。日本のスケジュールを完全に無視したスタイルですごく勝手ですけど、目的はみなさんとお会いすること。お茶会はもちろんのこと、私でお役に立てるようなら、説明会でも講演会でも独唱会でもお伺いいたします。

ままかグローバルまでお問い合わせください。

info@mamaka.com

 

プチ留学のコンセプト、ままグロの考え方は、ほぼツイッターでつぶやいています。全然関係ないくだらないこと(猫とか)に紛れていますがご容赦ください。

 

プチ留学へのお問い合わせ、ご参加にはツイッターのアカウントが必要です。出来れば日頃からプチ留学関連のツイをなんとなく読んで理解を深めてください。いつか参加できる日を楽しみにしてくださっている、そんな方にいらして欲しいと思っています。よろしくお願いします。

まずはフォローミー!

 

 

はい、繰り返します。

よろしいか。

 

①春プチ絶賛準備中 まだ間に合う

②大人のためのサマースクール募集開始

③夏プチ開催予定 3月募集開始

冬は未定です。

 

こんな感じです。万障お繰り合わせの上アクセスよろしくYIS

 

 

目下、ガイドブックの改訂版を2月の家族に間に合わせるため、デザイナーめりのが血眼になってたったひとり邁進中です。がんばれ

家族会員、ガイドブック権をお持ちのパトロンの皆さまも楽しみにお待ちください!

超ハイスペック・エンターテイメント性もあがって充実のガイドブックとなっております。