小事争論 こじ

アジア服・南国よろず屋ままかのボス。まだときどきちゃぶ台をひっくり返したりするけどだいぶ穏かになりました。

魔法のことば ヒカルとしゅうや(2)

 

プチ留学の総括も終わらないうちに、学校の危機がやってくると言う・・・神が私に与えた試練だったとしたら巻きこんでごめんね学校←うぬぼれやさん

私、あなたのなんなのよ。

あまりにも関係者っぽいんで何さまなのよと私自身思います。すみません。私的には「わたしはあなたのなんなの?!」って学校に対して思わずにはいられない今日この頃ですが、わたしが分かる範囲で事情を説明すると、どうやらわたしとSISのコーディネイトしているT.ラフィーザが友達ってことですね。わたしったらSISの父兄ですらない。この人は以前、うちの娘が通うインターで科学の教師でした。そして娘ちゃんとうちの娘がクラスメイトですごく仲良しだったのですよ。で去年、彼女は新しい学校を作るプロジェクトに参画することになり、わたしはその途方もない夢を遠くから応援しているよという感じだったのですが・・・いつの間にかずるずるとこの様な関係になってしまいました。

バンコクの長い長い夏休み、デジタルデバイスに溺れる息子達を通学させてもらったり(イスラムの学校とタイの学校は夏休み時期が違います)今は学校をやめてプー太郎の娘が、次の受験までの日々だらだら過ごすことなかれで通わせてもらってます。時間が短いから休み中に通っても不満にならないし、友達いるし、インドの先生の算数がめちゃくちゃ面白くて最高です。うちの場合タイ語を習得するというミッションがあるので現地バイリンガル校に通っていますが、なにかあったら最後はここに戻ればいいと思えるからこそ思い切ってチャレンジが出来ます。いつも笑って「好きにせよ」という彼女の、そういう場づくりにいつも助けらています。

ムスリムは、争いを好まない優しさとアンフェアを嫌うストイックさ、他はなんでもだいたいでオッケーな寛容さを持ち合わせていて、地味ですがすごくなんか落ち着くんです。バンコクの中でもけして多くないイスラム教系の学校で在タイの日本人からするとかなり変わった選択と思われると思いますが、おおらかな彼らだからこそプチ留学を引き受けられたのだと思います。あ~文句言おうと思ったのに誉めて着地w

許しの土地タイにおいて更に許される場所です。もうだらだらです。

 

 

ヒカルとしゅうや(2)

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大家さんに荷物を受け取ってもらえず、荷物を抱えて立ち往生のスタートとなったkaoruco一家。とりあえず、荷物は私の家へ運びこむとしてタクシーに乗ったはいいが、運転手の様子がおかしいらしい。「お酒臭い」とメッセージが来て心配してると、ドライバーから電話が掛ってきた。何度道を説明しても通じた様子がなく長らくどっか行っちゃって、ぐるぐる周ってどうにか到着。命からがら車から転げ出て来たkaorucoちゃんと再会のハグをした。よくやった。遠かったね。ドライバーは悪い人じゃなさそうだけど、やはり酒臭かった。交渉600バーツで来たと言う。

「お母さん。メーターがあるのに金額言ってくるのは違法なんじゃないの?」ティーンエイジャーはしゃべらない、と言う私の定説を覆すヒカル。よくしゃべる。「うん違法だね。でもさ、タクシーはちょいちょい価格交渉してくるんだよ。渋滞だから定額の方がお得だよとか、並ばず乗れるよ、とか観光に連れて行くよとか言って。お客さんも選択肢として考える人がいるわけ。もちろん嫌なら断ればいいの。ルールよりも損得とか相互了解がだいじってことかな」と、かく言う私も酒臭いのに600取られたのはちょっと納得いかないわけだけど、ヒカルはそれでふうんともう言い返しては来なかった。

その日わたしは午前中に野暮用があってすぐに出掛けなくてはならなくて、しかし彼らを置いて行くわけにもいかないので、では観光がてらスクンビットまでご一緒して頂きましょう。しかしこの渋滞では間に合わない。バンコク初日にしてモトサイ体験です。

 

kaorucoちゃんとしゅうや、わたし、ヒカルと三台に分乗。2台を見送ってから出発し途中しゅうやを追い抜く。きっとかなり予想外だからだろうけど、抵抗することなくドライバーの兄ちゃんにしっかりつかまっているようだ。3kmほど走行すると、先着のヒカルが目的地で出迎えてくれた。なんともその顔は、タクシーを降りた時とうって変わって明るく輝いてる。「俺バイク乗るの生まれて初めてなんすよ。めっちゃ面白い。バイク乗る人の気持ちめっちゃわかる!すごい!」もう2歳も若けりゃ(現在13歳)ピョンピョン飛んでたんじゃないかくらいご機嫌。そこへしゅうやが到着。降り際になにやら話している。どうやら怖がったしゅうやが思わずしがみついた所がバイクの兄ちゃんのくすぐったいポイントだったらしく、ごめんなさいしていたのだが、同じ様にテンション上がったしゅうやのその様子とkaorucoちゃんのぺこぺこ頭を下げるのが可笑しかったのかかわいかったのか、いつもむっつりしてる兄ちゃんがうっかり相好を崩してしまったのを私は見逃さなかったw。モトサイは、どんな乗り物より素早くお客様を目的地へお届けするのが使命。数珠つなぎの車の間をすり抜け、歩道を逆走し、ビルの中を突っ切る。たかだか30バーツ程度の料金でそんな無茶するからお客さん共々死んじゃう事も多いんだけど、これぞまさにルールよりもニーズ。乗る人は絶えない。タイ人気質たっぷりの職業だと思う。

日頃、規則最優先で暮らす日本の子に、適当とか気分がいいとか、臨機応変で出来あがってる世の中を説明するって難しい。でもこの時ヒカルの体の中に、その心地よさが入った気がする。やっぱり体でわかるのが一番いい。

 

ヒカルは映画が大好きで、家に引きこもって1日に何本も映画を観ている。我が家もかなりの量の映画を観るので、何が好き?ってずいぶん盛り上がった。若干13歳の映画の趣味はかなり渋くてわたしの青春時代のマニアックなタイトルが出てきて笑ったりして。でも、なんだろう。昔ならきっと文学少年。本に溺れていたんだろうな。彼のここではないどこかへ行きたい気持ちが、映画を観ることをやめさせないんだろうと思う。なにしろ、様々な映画の芯がわかっているような事を言う13歳。うちではレオンを真剣に観ていました。朝昼が逆転しがちで、お日様にもあたらず、友達もおらず、それを箇条書きにすると物凄く何か言いたくなる。もちろん言ってもいいと思うけど。しかし実際に目の前に実物がいると、その有り様は意外にも健全だ。

 

彼にも言い分はあるさ。そう思える。そんな大人びた彼なのに、しゅうやが体調不良で学校を休むと言ったら「俺も」と休む。便乗と言えば聞こえはいいけど、ヒカルにとってしゅうやはそこに自分が要るべき理由になってしまっているようで気になった。ヒカルはしゅうやの支えだし、ヒカルはしゅうやを大事に思っているけど、ヒカルはしゅうやのオマケじゃないし保護者でもない。ヒカルは自分が「特別な子」だと知っている。「特別な存在」だと信じている。だけど、それは誰にも分からないことで、ことさら分かってもらおうなんて思っちゃいけない。傷つくだけだから。ちょっと上にはみ出した感じのその彼のスペシャルはことごとく否定されてきた。誰とでもしゃべれる社交性の中には、自分を大きく見せようとか馬鹿にされないようにしようとする意識がかいま見えて少しせつない。本当の彼の殻はまだまだ固く固く他を寄せ付けない気がした。学校でも賑やかにやっていて、まったく世を拗ねる様子もない。超楽しそうだよってモカも言ってた。だけど彼は拗ねています。

 

世をすねず、自分を信じて生きていくのが難しいなら、なにかひとつ特別な自分になるためのおまじないを用意しよう。ヒカルもし英語が喋れるようになったら、どうだい?英語を日本語字幕なしで俳優が放つセリフをさダイレクトに耳に入れられるようになったらよくないかい?英語はただのツールだよ。だけどわりとあちこちで使えるツールで、君を疎ましく思うやつらから遠く離れることが出来る。自分で自分を誉めてあげたらいいよ。お前はすごいぜスペシャルだぜって。なぜって自分で自分を救ったからさ。自分を大事にしない人から自分を救いだしてやったからさ。

 

 

今日は昨日よりまし。

すぐにやめないで7回は行ってみる、って約束があるから行ってる。

しゅうやが行くなら行ってやってもいい。

つまんない。でも今日は昨日よりまし。

 

そんな感じで、彼らはなんと誰よりも通学しました。

もともとが真面目なんだなぁと思わずにはいられないwww

 

kaorucoちゃんの日報から

 

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ヒカルはいつも、パーカーと迷彩のパンツ、まぶかにかぶったキャップそしてイヤフォンをしている。電脳系お洒落男子のパターンだ。このくっそ暑いのに。お洒落で無理してるってわけじゃなくて、これは彼にとっての鎧。プロテクターだ。

 

それを、脱いで「お母さん、これ洗って」って言ったのだ。

彼はTシャツ1枚で風に吹かれていた。

 

固まるわたし。やだこれ、すごいことが起きてるじゃまいか! 

 

その何日か後に、「あつこさん、またヒカルがパーカーを着て行きました」と連絡が。いいではないかいいではないか。3歩進んで2歩下がる。いいんですよ。

 

てか、いいことばっかりだよね。ほんとに。

 

 

 つづく

バンコクのインターナショナルスクール

連載の途中で突然ですが、

プチ留学でお馴染の Scholars International School 略してSISが、生徒を募集しています。

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SISはイスラム教系のスクールです。ケンブリッジ式のカリキュラムを採用しています。学校では英語はもちろん、地の利を生かしてタイ語、イスラムらしくアラビア語が習得できます。

プチ留学で私とタッグを組んだT.Lafizaは「後少しお金が足らないから学校へ行かれないってのがものすごく不愉快なんだ」と言います。SISに通う子ども達は、バングラデッシュ・インド・パキスタン・アフガニスタン・シリア・イラクなど政情不安を抱えた国が多いです。SISはどの子も安心して通えるように様々な工夫で経費を節約し、驚くほどの低価格で子ども達を迎えます。安くても勉強に妥協はしません。それに皆の大好きな朝のスナックタイム、バンコクで一番おいしいと言われている給食も全ての子どもに与えられます。

 

ただまだ学校が若すぎて、保護者ビザの取得が可能になるのは来年度から。Aレベルなどの準備も整っていません。ですので、私はまだ英語ビギナーのお子さんにこそSISをお勧めしたいと思います。この学校に通う子の多くは英語ネイティブではないので、みんなが同じ土俵にたってだんだん喋れるようになっていきます。だから恥ずかしがらなくてもいいし、先生は苦しい期間の事を良く知っていてサポートしてくれます。少人数なので自然と目が行き届き、わざわざESLなどの特別講座にお金を払う必要もありません。

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引き続き学校は生徒を募集しています。

 

■ Scholars International School

■ 募集学年 3歳~R1 K1 K2 (幼児部) Y1~Y5(小学部)

 

★年額    THB70000

★入学金 THB30000

★制服、体操着の購入

★教科書の購入

★スクールバスあります(有料)

 

美味しい給食込みの価格です!!

 

ままかグローバルのアテンドを必要とされない方は直接学校へお問い合わせください。

 

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■年に3回プチ留学を企画しています。

 

ままかグローバルは、バンコクでの日常生活を体験していただくプチ留学を企画しています。海外移住のきっかけ作りや生活シュミレーションのお手伝いです。学校へ通い、ローカルバスに乗って、市場で買い物をする。そのありふれた日常に身を置いて実感して欲しい。ここは、不器用な子どもにこそとても寛容でおおらかです。人の目が気になって仕方ないとか、うまく自分の良さを伝えられないとか、ありますよね。でもそんなことまったくどうでもいい世界に触れて圧倒されて下さい。世界は広くて居場所がいっぱいあるってことを知って貰いたい。

もしタイミングがあったらご参加下さい。

プチ留学の募集要項はツイッターで発表されます。

 

いつもここにおります↓

 twitter(@mamaka_boss)

 

 

 

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@mamaka_boss をフォローして下さい。

ツイート0アカウントにはこちらから対応はいたしません。ご了承ください。

無用なトラブルや誤解をさけるべく、日頃からツイッターでの発信をお互いに見聞きしている方に利用して欲しいと思っています。

 

 

ままかグローバル Atsuko Kamimura (mamakaboss@gmail.com)   

 

 

ここではないどこかへ ヒカルとしゅうや(1)

 

 君を、ここではないどこかへ

 

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いま、学校に行けてない。なんとか行っているけどしんどい。友達がいない。家にいたくない。人生が退屈すぎる。なんだかとても不安だ。いろんな「君」に、いま目の前にあることが全てじゃないと知って欲しい。少し向きを変えたり位置をずらすだけで世界はがらっと変わる。意味が変わる価値が変わる。その様を自分の目で見て欲しかった。どこへ行っても100%居心地のいいとこなんてそんなにないと思うけど、せめて君を攻撃したり否定したりしない場所を自分で選べたら少しはましかなって思います。そしていつか君が大人になって、自由に自分の足で何処へでも行けるようになったら、是非そんな自分を祝福して欲しいのです。「よっしゃこれで自由になる。大丈夫どうにかなる。」って世界を信用出来るように。初めての場所で、たくさんビックリして、素敵な人にいっぱい会って欲しい。プチ留学は、そういう思いで出来ています。

言い出しっぺの私ですが、自分がやるべきとか、出来るのかとかは全然思ってなかったですよ。ひとりの子を呼び寄せたかった事からもう少し話を広げてみたらもう少しいけそう、もう少しいけそうで、気付けばこんなことに!ってのが正直なところです。でもずっと前から「生き難さは環境に大きく依存する」という確信はあったので、これはいい!っていう直感ひとつで楽しくやれました。

私自身は日本でうまくやっていたタイプです。たぶんこのまま日本に住んでても幸せだったと思います。しかし同じ家族の中で育って、同じ学校へ行った弟に世界は同じ様に微笑みません。彼の努力が足らないとか、彼の性格が悪いとか、そういう事もあるかも知れないけれど、私が彼を知る以上にそれを言える人はいないと思う。私の息子たちは双子で、ほとんど同じ条件で産まれてきているのにも関わらず、見えている世界、感じていることはそれぞれ。起きる問題もそれぞれ。誰一人同じ人生を送っている人はいないというのがよくわかります。均整を重んじる社会はいつも不平等で自由は拘束される。それを秩序と呼び掟の中で安堵する人々を歓迎します。自分の体や心よりシステムが重視される。人に迷惑を掛けたら死をもって償わなければならない←勢いwww。そこでうまくやれない「君」は、我慢して生きるのか、無理して死ぬのか、目をつぶって固まるか、どれもろくでもないんだよね。そして例えそんな世界が悪かったとしても、変わるのを待っていたらそのまま寿命が来ます。

すぐ出来ることは「自分を変える」腹が立つよね。簡単に出来たらすでにそうしているし。でもやっぱり自分を変えるしか生きる方法はなさそうです。対策として、環境を変えると言うのは、物事の優先順位が大きく変わり価値観ががらりと書き換えられます。周りが変わるだけで自分も変わる。どれだけ遠ざけても周囲の意識が自分に大きな影響を与えている事が分かります。居場所を変えるのはとてもシンプルで効果的です。人生はしょせん処世術。そのうち中身がついてくる。はず。

 

mamakaboss.hatenablog.com

 

ヒカルとしゅうや

ヒカルとしゅうやは4人兄妹の3番目と末っ子。ヒカルはよくしゃべる声の大きな13歳。目の動き滑舌の良さですぐに頭の良さがわかる。人との距離感に多少バランスの悪さは感じるものの、社会生活を営む上でのハンデは見当たらない。むしろ13歳とは思えない大人びたその存在が日本の同世代から疎まれてしまうかも知れないなと思う。しゅうやは目のくりっとしたかわい~い顔の11歳。中身は6歳と言われている自閉症スペクトラム(ASD)。

2人はいま、学校へ行っていません。

 

母のkaorucoちゃんが2人を伴って酒臭いタクシーから命からがら降りて来たのは8月2日。大家さんがチェックインタイムを間違えたうえに荷物も預かってもらえなくて、急遽我が家立ち寄りとなった。そして初めて生の彼らにお会いした。

 

何かの話のついでに、我が家の双子A凛之助の話になった。以前通っていたインターで日本人が集まると特有の意地悪が発生するというエピソード。それにヒカルとしゅうやはめっちゃ食いついてきて、過去の凛之助を庇うべくたわけ者を存分に非難してくれた。とりわけしゅうやはそのシーンでの出来事をイメージしながら分析し「誰が凛之助を叱ったの?」「ううん誰も叱らないよ」「そいつは叱られたの?誰が叱ったの?誰が誰を叱ったの?」叱られるべき人が誰で叱られたのかどうかすごくひっかかったようだ。「凛之助が大泣きして」と言ったらすぐに、フラッシュバックが起きてしまった。「クッソ~あいつ、バカにしやがって」以前自分が通っていたフリースクールでの出来事が蘇る。「あの野郎、脳みそ引きずり出してぼっこぼこにしてやる」「反逆者!」「あいっつのアカウントばらしてやる」「スマホ水没させる!バッキバキに破壊する!ぶっ殺す」すごいなこの子。中身6歳なんて言われてるけど、なんて素晴らしい語彙だろう。真剣に怒って大泣きしているその顔がまた涙でキラキラして物凄くかわいい。とか、思っている場合ではない。立ち会ったその他3人はあれこれ声を掛け落とし所を見つけてやろうとする。「そんな事、しゅうやは出来ないでしょう?殴ったりしないって自分で決めたでしょ」「人を傷つけたらまたそれで自分が傷つくでしょう?自分がつらくなるじゃない。だからしゅうやは」「どうして!どうせ大人は我慢して偉かったとか言うんだろー!うわーいやだー」ほんとだ。我慢して偉いなんて大人の誤魔化しだ。過ぎた事の言い訳だ。彼のまっすぐさに大人は冷や水をぶっかけられる。しゅうやは今、リアルな現場に立って相手と向き合ってる所なんだ。ぶっ殺さなくちゃ気が済まないに決まってるじゃないか。コップの水をひっくり返してやろう!とがっとコップを持つがそ~っと持ちあげてそ~っと傾けている間にうんうんと母が回収してしまう。本当に乱暴が出来ない人なんだよね。ヒカルが「あいつはゴミだ」「じゃあお前もやり返せよ」挑発しながら相手の悪口を言ってやってる。そして私に相手がどんなに酷い奴だったかを解説する。それをしゅうやはちゃんと聞いてて「あいつさぁ、あの時すっげえバカでさ」相手の失敗を思い出してフフッと笑いながら話しだした。ここで悲しみの扉が閉まった。40分くらいだったかな?

しゅうやの心の中には無限の引き出しがあって、時折何かに触発されるとそれを取りだし怒り悲しむ。感情はその時のまま、まるで今起きている事の様に痛い。しゅうやは優しく大人しい子で、誰かに何かされた時も即反応する事が出来ず家に帰ってから泣いているので、余計に不完全な感情を後からゆっくり取り出して寄り添うことが必要なんだろう。もしその場で相手にこんな珠玉の罵詈雑言を言えていれば、少しは気分も晴れたのかもしれないが。泣きくたびれて帰っていった。後からkaorucoちゃんからメッセージが来て「お母さん、僕これ治ったかも」と、さっきの傷について言っていたらしい。「何だか子どもまで癒してもらって感謝します」って書いてあって、なんだか私はいろんな意味でがーんとした。申し訳ないくらい私はとても無力な他人で、でもあの時仲間にしてもらって嬉しかったなと思った。

 

 翌日は、乗り物講習会だったのでついでに学校見学。たくさんのお父さんお母さん達が狭い学校で楽しげにたむろする中、Year3のクラスにしゅうやを見つけた。静かに座ってるけど目はてんぱってて完全に挙動不審w。お母さんを見つけるとちょっと出てきて、外へ出る相談もしたみたいだけど「帰るよ」って手を振ったらそのまま留まった。

 

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2人が素直にバスに乗ったのも平然を装いつつ母は小さくタップを踏んだし、教室に残った事でも心はくるりとターンした。

 

そして、帰宅した2人の様子がわたしに送られてきた。

 

ヒカルは英語が分からないのは自分としゅうやだけ。行きたくない。でも7回は行く約束だから、今は文句を言わないって。

 

しゅうやは「学校は優しい人だらけだった」と。

 

その文字がスマホに滲むみたいだった。やだ泣きそう!って私が言うと、私も泣いちゃいそうでした、とkaorucoちゃん。

 

すぐに学校の担当教員であるT.ラフィーザに「聞いて。今日しゅうやが家でなんて言ったと思う?優しい人だらけだったって。みんなみんなが!」って送ったら「 は? なによくわかんない。クレーム?」「違うよ~よく読んで、しゅうやが、みんながみんな、先生も生徒も優しいひとばっかりだったって言ってるの。あの子、日本の学校でいっぱい傷ついてるから」って。そこで返信が止まってしまって20分。やっときたラフィーザからの返事には

「わたし、いま泣いてる」って書いてあった。

それ見て、またスマホが滲んだ。

 

つづく

 

大ままかバーへの誘い

お待たせいたしました。

ついに、今週末大ままかバーが開催されます。

なんでだろう。なんでこんなことに。

 

 

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こちら本部からの正式発表です。

 

開催日:8月19日【土曜日】14:00~

場所 :Pantip Suites ※追記 27F 2701号室

www.pantipsuites.com

タクシーで来られる場合は、サトーン・ヌン(1) ロングレーム・パンティップ

またはMRTルンピニからモトサイ、トゥクトゥクで。

 

会費:ご家族400THB お一人様300THB チラ見ゲストはドネーションおひねり

用意する物:名札→Twitter名、あだ名等わかりやすくシールでも何でもよい。

水着とタオル、子どもの飲食物、コップとお皿(紙ものはある程度あります)

お勧めの逸品(ままかバー名物持ち寄りおつまみ。気持ち少なめでお願いします)

一家族一芸。

 

こちらで用意している物:、炭酸水、コーラ、カルピス、水、など。

ちょっとつまむもの。

 

 

すでに帰国しているプチ留学メンバーに自慢すべく、気の利いた20秒動画の配信合戦 on Twitter をします。 逆に大ままかバーへ向けてメッセージを送って下さっても歓迎で~すが、気付かなかったらごめんなさい。テヘpロ

 

会場はとても広くゴージャスです。貴重品と子どもの行方管理は安定のままかバーレヴェルですのでご心配下さい。

 

 

海を越えてのご参加も感謝感激大歓迎!

バンコク在住の皆さんも、どうぞお気軽においで下さいませ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プチ留学のバンコク乗り物講習会

バンコクにはありとあらゆる足があり、それぞれに特徴があります。

 

よく思われがちなのは、バイクタクシー<トゥクトゥク<タクシーというヒエラルキーです。しかしこの三種はまったく役割が違いますので比べる事自体がまずナンセンス。

 

バイクタクシーつまりモトサイは、けして安い乗り物ではありません。

近距離、または渋滞時の足として小回りの効いたサービスを提供します。ソイの名前やお店の名前もわかります。お届け物もしてくれます。渋滞時に遠くの会社へ行こうと思ったら、間違いなくタクシーより高い。巨大な通りを横切る時などは無茶をしますので、そんな苦労をしてくれてありがとうと言わなきゃならない存在。

 

トゥクトゥクは大きな荷物や、ドリアン泥つき野菜などを運ぶのに便利です。

なによりその疾走感が楽しく街の空気感も伝わってくるので、観光にも最適。だからよく観光しない~?って声かけてきますね。やはり街の小さなソイにも詳しく、お店の名前も良く知っています。完全交渉制なので、観光目的だと思われるとちょっとふっかけてきますが、おおよそ料金はタクシーよりちょっとだけ高いが目安。遠距離には不向きです。

 

タクシーは「道に詳しくて乗ったらどこでも連れて行ってくれる」なんて、幻想です。それは日本のタクシー。タイのタクシーは道に詳しくありません。たまに詳しいドライバーさんと巡り合うと嬉しくなります。ただものすごい数で走っていて、世界一安く、気軽に使えます。お客さんが道を知っていないと痛い目にあいます。俺がお前を連れてってやるくらいの気概が必要です。ソイは順番に番号が付いていますから、ちゃんと連れて行ってくれますが、そこにあるお店の名前やアパートの名前なんてほとんど知りません。でも今はgooglemapがあるから、見ながら乗ってると自分で間違いに気づけるのでトラブルは激減してますね。あたしはね。

 

 

 

まずは学校見学をして、ティーチャーラフィーザや校長先生とご挨拶、バス代を支払って、子ども達の教室を盗み見。うちの娘含め皆がぴょんぴょんぴょんぴょん飛んでましたけど何をしていたのかw。先生達もゆったりと良い顔をしていて安心しました。

 

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そしてついに乗り物講習会。

 

 

慣れないと何に乗るのも緊張していまいますよね。だからバスやモトサイの乗り方を教えるといいつつその楽しさを植え付けてやろうと思ったのですが、本番当日の今日は生憎の晴天で、非常にお天道様がつらい。バスに乗りたい人はいたけどバス停までモトサイって言ったらタクシーでいいって言うから、タクシーにしました。ちなみにタクシーには皆さんすっかり乗れるようになっていて特になに教える必要もない。

 

しかしなんとかなりそうな問題が発生。まずはままか邸へ行こうと思うのだが、うちを知ってるのは私とままかバーレギュラーメンバーのMさんだけ。Mさんに「来ても良いよ」ぐらいの上から目線でお嬢さんを学校にお迎えしたのに、もしMさんがいなかったら、この移動すらままなりませんでした。最終目的地はままか邸の先にある定食屋なのだが直接目的地へ行かず、道の途中の我が家で降りてソンテオに乗るっていうなぞな。だって定食屋を知ってるのは私だけ。Mさんも知らず、しかも3台に分乗になったもんだから、着く気がしない。なのでMさんも知っていて運転手さんに言っときゃ着くだろう難易度の低いままか邸に3台を一度集結。そこからソンテオに乗り換えて行くほどのとこでもない定食屋へいくプランになったんですよ。

ところがソンテオまでもが分乗となりMさんと電話しながら降り場所を指示しようと思ったら、なんでか電話がつながらない。ソンテオはどんどん進む。するとMさんから「この辺ですか?」て気の利いたgooglemapがLINEで来る。イエス!←でも通話は出来ない。その機転の早さで全員無事に定食屋へ到着しました!あぶなーい!ありがとうMさーん!

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その後、ままか邸へ移動してみなさんとおしゃべり。座りきれず冷たい石の床に座らされていた参加者のみなさんお尻は冷えていないでしょうか。そしてみなさんからお預かりしている炊飯器、調理器具などを分けあいました。なんちゃってのミキサーもお鍋も労働に行きましたよ~。喧嘩にはなりませんでした。みなさんありがとうございました。

 

ツイッターで話している通りだった人。意外とイメージ違った人。この人とこの人は合うだろうなと思っていたら勝手にくっついてたりして面白かったです。初めて会う人も初めて会った気がしない。そんなツイッター界の実写版です。

パパとおばあちゃまもいらして頂いて、お名前をお聞きしなかったのが悔やまれています。私は皆さんとお名前でお付き合いするのが好きです。あとで教えて下さい。

 

ともかく、今日は初顔合わせ。楽しかったです!

 

 

 

 

 

 

 

 

プチ留学がいつの間にかスタートしている

ここを触っている時間がない、と言いつつツイッターはやってるんだけどね。

 

さて、いつの間にか参加者はバンコク入りし、今日初登校しました。

お母さん達の猛者ぶりに、私は何もする必要がございません。どんどん冒険するワイルドな母ちゃん達!

 

面白エピソードは忘れないうちに書こうと思ってるけど、とりあえず今後の予定をメモしておきます。

 

8月2日 学校見学と乗り物講習会(バスやモトサイの乗り方講座)

3~8日 個人面談

7日 良子さんの気功体操教室(おなか編)

12~14日 ままかツアーズ in Pattaya

16日 良子さんの気功体操教室(のどはな編)

19日 大ままかバー

24日 バンコクカレーの会 with プチ留学

 

ランチ会などございましたらご召致下さい。

 

 

 

その痛みバンテリンじゃ治らない

はい。癌の次は腰痛。どうにかならんのか。

 

もう若い時からずっと腰痛持ちです。

ぎっくり腰もたびたび。

 

さらに双子がお腹に入ったり予期せぬ2回目のお産があったりと、腰は休む暇がありませんでした。当時は苦しくてほとんど食べられなかったのにリンパ圧迫のむくみで足は象さん体重も30kg増量しましたしね。

 

娘がお腹にいる時に、突然右足が急激な痛みに襲われました。こむら返りですが何をやってもまったく緩まない。ゴールデンウィークだかなんだかで外来はやってない。まぁやってたところでこの手の痛みにはせいぜい湿布と痛み止めが出るだけでしょう。とにかく開業してて、近所で、すぐに痛みを取ってくれるなら、カイロだろうが気功だろうが鍼だろうがなんでも良かった。かたっぱしから電話すると鍼の先生がヒット。大きなお腹で自転車に乗ってちゅーっと行って、阿鼻叫喚、大鍼を何本も背中にぶち込みました。

 

日本に居る時は、ずっとこの鍼の先生にお世話になってて少しずつ状態はよくなっていきました。ぎっくり腰にはならなくなったし。あとひと春で体が元に戻るよと言われていた頃にタイへ来たのです。暑い国ならだいぶいいでしょう、と先生も仰ってたけど冷房地獄はダイレクトに腰に来ます。石の床はすごく冷えます。マッサージも付け焼刃、中華街の鍼に時々行って、だましだまし過ごしていました。

 

そいで、仕事を再開したらあっという間に腰が悪化。パソコンと腰は本当に仲良く出来ないんだなぁ。

 

そこで

 

ヒーラーな人達。バンコクアベンジャーズが↓

 mamakaboss.hatenablog.com

 

絶賛している整体の先生のとこへ行ってみました。

アベンジャーズは「すごいよ。手から気がバンバン出てるのハンパない」って言うんですけど、そりゃもちろん私には見えません。しかも痛くないって聞いてたのにけっこう痛い!

 

20年近く前に軽い交通事故で3mくらい飛ばされた事とか、手術と同じ難易度の出産をしていることとか、全身麻酔ちょいちょいしてるとか、どれも関係ある様なないようなでもあっちこっち悪過ぎて、急に整体すると熱が出ちゃうからちょっとね!ってことでした。

 

しかしすごい倦怠感。ゲロだるい。

 

そして昨日、ままかバー宇宙会議第2回目があり、なぜか福井先生から「今日はあつこさんみないと」と言われて気功を受けました。

 

私には波動とか気とか見えないんですが、整体の先生と福井先生からやって来るものはまるで違うような気がします。整体と気功だとやってることも違う訳だけれど、それとはまた別に。

 

私が整体の施術後ものすごく疲れるのは、先生が全力で向かってくる人だからかなぁって福井先生は言ってました。

 

確かに、整体のてしま先生は闘ってるみたいなんですよね。汗びっしょりです。本気で治しに来るので、出来ればそのあとの予定は何も入れずに自分を2時間くらい眠らせてあげるといいと思います。体力やパワーのある人とはいい響き合いで結果も素晴らしいのではないだろうかと思います。

teshima-seitai.com

 

福井先生のは末期の癌の方でも受けられます。福井先生は何も奪わない。チャージ型と言うか。きれいに体を洗って日向ぼっこするとかそんなイメージ。物凄く手が温かい。終わった後温泉出たみたいにさっぱりだるいんですよ。そしていっそ鑑定も受ければ見えない自分のいろいろについて教えてくれます。超面白いです。

salonhdtemps.wixsite.com

 

これは好みとか相性とか、なんだろうと思います。

 

いずれにしても・・・

スーパーハンドパワーを選択できるなんて贅沢すぎますなぁ。

 

まだ腰痛の旅は続くのであった。

 

いや続きがあるかどうかは約束できないけどネ